世界で一番、愛していました ③ (ページ26)

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隠さなきゃページ26

『貴方 side』

｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ...ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣

眠りについてしばらく経ってから、あまりに咳が出るせいで目が覚めた

｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ....やだな、風邪かな｣

寝れば治るか

そう思って顔の横に手を置いたくと感じる湿った感触

｢うっそ私ヨダレ垂らして寝てるの？これじゃあミンギュに言えないじゃない、、｣

ティッシュを取りに部屋の電気をつける

｢何....これ.....｣

シーツを濡らしていたのはヨダレなんかじゃなかった

そこには赤く滲んだシーツがあり、口元を触ると手までもが赤く染った

混乱したまま慌てて洗面所に向かう

｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ.....これ....血...？｣

水道には血が飛び散り、鏡には口元を血で汚した自分の姿

"血が止まりにくくなる症状があるんだ"

ある日のマネオッパ言葉を思い出した

だとしたらこれは

｢...隠さなきゃ｣

急いでシーツを洗剤で洗う

シミが着く前に洗えたみたいでとりあえず跡は残らなかった

VN｢あの外に干してあるやつ誰のですか？｣

｢んーそれ私の｣

MG｢もしかしてヌナ！あれ！ヨダレ垂らしたんですか！！｣

｢なわけないでしょミンギュじゃないんだから｣

吐血は咳のせいで若干の息苦しさはあったけど、別に痛いわけではなかった

前兆がある訳でもないし....

未然に防ぐなんてこと出来ないかもしれないけど、今は何としてでも隠し通さなきゃ