ソラオンニの正体 ページ44
『貴方 side』
JS｢うん、覚えてないな｣
覚えてない？どういうこと？？
みんなが忘れるのは私だけのはず
あっちの世界の人間であるソラオンニを忘れるはずがないのに....
私の記憶違いなのかな
"ちょっと、あなた大丈夫？"
"私いいとこ知ってるからしばらくそこに居ればいいわ"
ううん、記憶違いなんかじゃない
あの日
過去に戻ったあの七夕の日
私をみんなの元に連れて行ってくれたのは紛れもなくソラオンニだったのに...
訳が分からなかった
どうして誰も覚えていないのか
忘れるはずがないのに。
だけどこの訳の分からない状況が、曖昧だった想像を確信に変えた
"運命を信じなさい"
初めは夢に出てくるだけだった
見たことの無い白い服を着たおばあさんが何度も夢に出てきて、
何度も同じことを言われた
その後、不思議とソラオンニも同じようなことを言うようになって
"Aなら心配いらないわよね。あなたならできる。
待ってるわよ"
宿舎を出たあの日、
もう二度と会えないはずのオンニからもらった不思議な言葉
そして何度も感じた、どこか懐かしい感触と
みんなの記憶から消えているという事実
｢.....オンマ｣
TH｢オンマ？｣
ソラオンニは私と同じだったのかもしれない
私と同じように、過去の世界を生きる人間じゃなかったのかもしれない
そして、私が世界で一番愛している人だったのかもしれない
そうすることで全ての辻褄があった
"Aには幸せになって欲しいの。素敵な人と出会って、私のようにはならないで欲しいの。約束できる？"
生前、そう言っていたことがあった
私をSEVENTEENに会わせて、本当の幸せが何なのか
どんなものなのかを知ってもらいたかった
幸せになって欲しかった
オンマ、そうだよね？
DN｢オンマがどうしたんですか？ソラさんと何か関係あるんですか？｣
｢ううん、｣
SG｢じゃあソラさんは？｣
｢私の記憶違いだったみたい！ごめんねみんなㅎ｣
JH｢ヤー、やめろよ今俺たち全員そういうの敏感になってるんだから｣
｢ごめんごめんㅎ｣
どんなに辛くても、いつも優しくて娘思いだったオンマ
そんなオンマの生きた魂がソラオンニを作り出したんだよね
あまりにも現実離れしすぎた話だけど、きっとそうなんだ
ありがとう、オンマ。
私、今すっごく幸せだよ
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rr - コノシさん» まさかご返信頂けると思わず…ありがとうございます！いつまでも待てますので無理のないようお過ごしください！ (2021年7月17日 13時) (
レス) id: 77d89d68cb (このIDを非表示/違反報告)
コノシ(プロフ) - rrさん» 前作からよんでくださっているなんて本当にありがとうございます（ ; ; ）今回の作品もまた更新が遅くなってしまってごめんなさい（ ; ; ）最終話までしばらくの間、首を長くして待っていただけると嬉しいです；； (2021年7月14日 22時) (レス) id: 8f50ae73cd (このIDを非表示/違反報告)
rr - 前作の「世界で一番、愛していました」で素敵な世界観に魅了されて、流れるようにこちらの作品も拝見致しました。期待を遥かに上回る本当に、本っ当に素敵なお話でした…。コノシさん・コノシさんが生み出す登場人物全てを陰ながら応援しています！ (2021年7月13日 22時) (レス) id: 77d89d68cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノシ | 作成日時：2021年2月22日 14時
