忘れちゃいけない記憶 ページ35
『貴方 side』
人の流れに逆らいながら関係者エリアに入っていく
もう涙が止まらなかった
それは忘れたくなかった記憶
絶対に忘れちゃいけなかった記憶
もう二度と会わない、そう決めたはずなのに
｢おい君！ここでなにしてるんだ！｣
｢離してください！行かなきゃならないんです！！｣
つかみかかってくるスタッフを振り払い、ひたすら彼らを探して走った
あぁ、これで彼らが私を覚えてなかったらどうなるんだろう
もちろん彼らが私を覚えてる保証なんてどこにも無いし、私の記憶違いかもしれない
ただの夢だったのかもしれない
それでもいい
夢でもいい
夢でもいいからもう一度彼らに会いたい
その一心でひとつのドアを思い切り開いた
目の前にはさっきまでステージの上に立っていた13人の大切な人達
それまでしていた会話は全て中断され、部屋に静寂が訪れた
視線が全て私に向けられる
あぁ、ダメだったんだ
｢え？ちょっと......｣
｢あの.....｣
戸惑ったような顔で私を見るんだ
彼らは私を覚えていなかった。
元から私の記憶違いだったのかかもしれない
全て夢だったのかもしれない
これから私は警察に捕まってしまうのだろうか
そりゃ不審者と思われて当然のことをしてるんだから
少しでも期待したのがいけなかった
これでもかと言うほどの絶望が私に襲いかかった
それなのに
｢.....A？｣
私の名前を呼んでくれる声が聞こえたんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rr - コノシさん» まさかご返信頂けると思わず…ありがとうございます！いつまでも待てますので無理のないようお過ごしください！ (2021年7月17日 13時) (
レス) id: 77d89d68cb (このIDを非表示/違反報告)
コノシ(プロフ) - rrさん» 前作からよんでくださっているなんて本当にありがとうございます（ ; ; ）今回の作品もまた更新が遅くなってしまってごめんなさい（ ; ; ）最終話までしばらくの間、首を長くして待っていただけると嬉しいです；； (2021年7月14日 22時) (レス) id: 8f50ae73cd (このIDを非表示/違反報告)
rr - 前作の「世界で一番、愛していました」で素敵な世界観に魅了されて、流れるようにこちらの作品も拝見致しました。期待を遥かに上回る本当に、本っ当に素敵なお話でした…。コノシさん・コノシさんが生み出す登場人物全てを陰ながら応援しています！ (2021年7月13日 22時) (レス) id: 77d89d68cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コノシ | 作成日時：2021年2月22日 14時
