不思議な感覚 ページ34
『貴方 side』
ｺﾝｺﾝｯ
｢はーい｣
SR｢おかえりA｣
｢ソラオンニ！｣
宿舎に帰り、今までの写真をスマホで見返していると
ドアから顔を覗かせたのはソラオンニ
そのまま部屋に入り、ベッドに座る私の隣に腰かけた
SR｢ソウルタワー行ったんだって？｣
｢はい！オンニと行った時以来です｣
SR｢そっか、、懐かしいわね｣
｢ほんとですよ、、、
あ！ソラオンニあの時みんなに勝手に写真送ってたみたいですね？！｣
SR｢やだもう口滑らせたのねあの子たち？まったく、後でゲンコツだわ｣
｢ゲンコツなのはオンニの方ですから！！｣
"ごめんごめん" と笑うソラオンニ
その笑顔はどこか懐かしくて不思議な感じがした
そして前と同じように思うんだ
ソラオンニには何を話してもいい気がする
全てを打ち明けてもいい気がする
なんとも言えない、ただただ不思議な感覚
｢ソラオンニ....｣
SR｢どうしたの？｣
｢私......
七夕を過ごしたあと、7月8日にここを出ます。｣
SR｢......そっか｣
ソラオンニはなぜ驚かないのだろうか
なぜ理由を聞かないのだろうか
たしか前も同じようであった
ソラオンニにだけは夢の中のおばあさんの話をしたことがある
誰もが変だと思ってもおかしくない話
それなのに、ソラオンニは疑いもせずに全てを信じてれた
私なら大丈夫だと。
運命を信じなさい、と。
SR｢A｣
｢？｣
SR｢.....今まで本当によく頑張ったわね｣
｢オンニ....｣
SR｢あなたならきっともう大丈夫｣
｢.....っ｣
そして不思議なことに、私もソラオンニにこの感覚のわけを聞く気にはならなかった
お互いが全てを分かりきった上での会話のような気がして
｢ソラオンニ....｣
SR｢なに？｣
｢....ありがとうございます｣
SR｢ううん、私こそありがとう。本当に楽しかったわ｣
｢私オンニのことも忘れようと.....｣
SR｢いいのよA。あなたにはあなたの道がある。自分を信じて生きていきなさい｣
｢っ....｣
自然と溢れてくる涙を手で何度も拭う
体を包み込む暖かい感触
懐かしい温もりに、懐かしい感触
SR｢今日はもう早く寝なさい｣
｢....はい...｣
SR｢じゃあね、おやすみA｣
｢....おやすみなさい｣
みんなとの別れまで、あと2日
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コノシ | 作成日時：2021年1月18日 15時
