僕達を忘れてしまう君と⑥ (ページ28)

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渡せないプレゼントページ28

『貴方 side』

ウォヌオッパへのプレゼントを買うことになって、色んなお店に入ってみる

MG｢ウォヌヒョンはこういう楽に着れる服が好きなんだよ、俺には分かる｣

JS｢僕はこの靴をあげようかな。最近ずっと靴欲しいって言ってたし、、｣

TH｢僕はキャップとカバンセットであげようかな、、｣

色んなお店を巡りに巡ってプレゼントを買い終えた様子の3人

だけど私の手に握られているのは、空っぽになったコーヒーのカップだけ

MG｢Aは買わないの？｣

｢私は.....｣

JS｢買いたいものが決まってないならもう少し見て回ってみる？時間なら気にしなくても大丈夫だよ｣

TH｢Aからのプレゼントならなんでも喜んでくれそうだけどね｣

買いたいものが決まっていないんじゃない

私には買うことができない

ううん、

買っても渡すことができない

そういった方が正しいのかな

オンマの家には、あと2週間もしないうちに行くつもりだと前にみんなに伝えたよね

実はね、もう決めてるんだ

みんなから離れる日を。

7月8日

七夕の次の日。

七夕はたしか、

短冊にお願いを書くんだったっけ

そして、短冊に込めた願いはいつか叶う

私はその大切な七夕の日に、皆への願いを込めるつもりだよ

そして願いを告げた次の日に....

だけど、

WN "お前ほんとゲーム下手くそだよな"

WN "寝癖ついてんぞ"

WN "忙しいのによく頑張ったな"

WN"いつもありがとう、A"

ウォヌオッパの笑顔が次々と頭に浮かんで離れない

｢んー、じゃああそこのお店入ってもいい？｣

JS｢うん、行ってみようか｣

MG｢俺も一緒にプレゼント探そーっと｣

TH｢僕も手伝うよ！｣

例え私のことを忘れてしまっても、

例え直接渡すことが出来なくても、

ありったけの感謝を伝えたい

その気持ちに変わりはなかった