オレンジの世界。

恥ずかしがり屋の彼女 ページ10

ニカ「わったー？しないとー、俺Aちゃんのこと狙っちゃうよー？いいの？？」



なに言い出すんだよ…ったく。


北「俺もー！！狙っちゃうよ？？」


横「なんでしなきゃなんねーんだよ」




藤「そんなん見たいからに決まってんじゃーん！

わたはもっとイチャイチャ見せつけちゃっていいんだよー？？」



横「理由になんねーよ」



玉「Aちゃん〜」



裕大がおもむろに立ち上がると、Aの後ろに行く。








A「ちょっ、玉森さ……」


横「…おい！なにしてんだよ！！」


玉「ん〜？何って、俺も参加させてもらおーと思って！


ね？Aちゃん？」



裕大は後ろから抱きつくとAの顔を覗き込む



A「〜〜っ、やめてください…」



絶対赤くなってるわ……



このままじゃ……………�








横「分かったよ！！やりゃーいいんだろ！！！」



したって、あの赤い顔を見られなければそれでいい。



………………………
-side you-





ニカ「じゃあ、どーぞ！」



ほ、ほんとに………するの？？


不安になってわたを見たら



真剣な顔して見てる。




キスする前の顔



ほ、ほんとにするんだ………



いつものように



心臓はドクドクとうるさくて



わたに聞こえてないか不安になる。



熱は顔に集まってきて赤くなってしまったことを知る。



涙が落ちないようにギュッと目を瞑る。




当時に鼻にかかる吐息と



大きくなる鼓動。



ギュッと瞑った目からはもうすでに溢れ出そう



右からはみんなの視線




ゆっくり触れる唇



唇と唇が離れる音がしたその瞬間



鏡を見なくても林檎みたいに赤くなる頬が感じた。



目を開けたらふわっと優しい香りにつつまれる




……？！



しばらくしてようやく分かった



この香り、



この感触、



このぬくもり




わたが隠してくれたんだ。



みんなに見えないように




……


唇が触れ合う音がした瞬間、




あ、ヤバいって



Aの腕掴んで引き寄せてた。



林檎みたいに真っ赤な顔して



今にも泣き出しそうな顔。



お前らなんかに見せるかっての。



そんな小さな独占欲のまま動いてしまった。




後々からかわれるなんて分かってる。



だけど、絶対見せたくねーんだ。

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