オレンジの世界。

身長差2 ページ13

-happy end-

『…わたの馬鹿』

何だかんだわたに翻弄される自分が悔しくて


つい出てしまう。

「はいはい、怒んないの。」

そんな面倒臭い私をわたは分かってて

いつもこうやってなだめる。

『キス出来ないの、悔しい…』

突然わたが軽くしゃがむ。

「はい、そんなにしたいならどーぞ」

これなら出来るでしょ？と得意気に笑う

…顔近い！！！

身長差ないカップルはこれに耐えられるの…？

なんて疑問が浮かぶ。

すぐ近くには一瞬で赤くなった私を

どうせキス出来ないくせに…とクス、と笑う彼

『…目！目つぶって』

「はいはい」

スッと目をつぶるわたに緊張してないのが

すぐに分かってまた悔しくなる。

『…もう、いい。しなくて』

だってわたが余裕あったら意味無いもん

無意識に眉間にシワが寄る

「怒らないの」

スッと眉間を撫でようとしてくる彼を

ボーッとこんな時でもかっこいい…

と見惚れていると

気づけば生暖かいあの感触がめぐって

途端に赤くなる。

『…もう、わたの馬鹿』

再びのその言葉に満足そうに笑って。

いつまでも彼に勝てないと悟った


-sweet end-

『…わたの馬鹿』

そう言う私にムッとした表情を見せると、

手を引かれてソファに座らせられる。

「…ちゅーしないの？これなら出来るよ」

『…する』

私からしたらたぶん息切れしない。大丈夫

初めてだけど…

意をけして触れるだけのキスをして

次は角度を変えて長めに。

逆だったらいつもはこのあたりで

息切れしてしまうのに…

そして開いた口に意地悪な舌が侵入してくる…

でもなかなか息切れしないわた。

してるこっちがそろそろ限界…

『…ん、ふ』

薄らに目を開けてみると、

わたは余裕で笑ってて

「…もう、限界？」

って口が開く。

隙に舌を忍ばせてみるけど、

わたはわざと舌を引っ込める。

『んぅ…』

キツクなって唇を離す。

息を整えていると





「…焦れったい」

『…んっ、ちょ、わた… 』

一言だけ呟くと突然舌を入れられて


絡み付いて息苦しい。

手で頭をおさえられて逃げられない。


たちまちに苦しくなって胸をトントンと押すと

離してくれる。

「…キスってこうやってすんの、わかった？」

…悔しい。

「Aにはまだ無理」

それだけ言うと

再びキスに溺れさせられたーー




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お楽しみいただけましたでしょうか。

横尾担的にもどんどん沼に

ハマってて悔しいばかりです(笑)

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