第二十話〜戦いの幕開け〜 ページ20
A「…う……え?」
目の前に見える大きな耳。自分の顔ほどの大きさの手。何かもが自分よりも倍にあ。
A「なっ…あ…!」
恐怖で声が出ない。怖い。
…見つかってしまった。
日本「っ…やはり見つかりましたか…!」
イギリス「とにかくここから離れるぞ!」
A「まっ…!二人ともっ…!」
まずい。このままだと置いてかれる。声が出ないっ…!
イギリス「何やってんだA!」
アーサーさんが駆け寄ってきてくれて私はなんとか逃げ切ることが出来た。が、後ろにはまだあいつはいた。
ドスドスドスッ!
聞くだけでも分かるその重量感。殴られたら終わる。
A「ハァッ…ハァッ! っあ‼」
足がもつれて転んでしまった。アーサーさんはいち早く気づいてくれた。しかし、着ぐるみの方がほんの少し早かった。
ふいに上へと持ち上げられる体。怖い怖い怖い。殺される。
一瞬にしてそんな思考が頭のなかを巡り巡った。
イギリス「Aっ!!…くそっ!」
日本「イギリスさん!ここは落ち着きましょう!私達が焦ってしまってはAさんは絶対に助けられません。」
イギリス「あ、あぁ、悪かった。でも、どうすれば……!」
A「きゃあぁぁあぁぁ!!!」
イギリス「っ…!」
腕がっ…!引っ張られてるっ!
痛い!!やめて!痛い!!
声にならない叫びが涙となって零れる。ボ
嫌だ、死にたくない。助けて!誰か!誰か!
死を覚悟したとたん、さっきまで身体中に渡っていた激しい痛みが消えた。何が起きたか分からない私に向かってヒーローは言った。
アメリカ「俺はヒーローだからね!」
そこにいたのはアルフレッドさんだった。
ロシア「アメリカ君に良いところ持っていかれた僕の気持ちにもなってほしいな〜?」
中国「ロシアの言う通りあるな。でも、ぶっ続けで走って我、めちゃくちゃ疲れたあるよ…。」
日本「中国さ…ん…ロシアさん…!」
イギリス「アメリカァアア!!お前、たまにはいい仕事するじゃねぇか!!さすが俺の育てた弟だ!」
アメリカ「たまにはって、なんだい!俺はいつもいい仕事しかしてないんだぞ!」
A「み、皆さん…来てくれたん…ですね…」
中国「A!大丈夫あるか?」
A「は、はい…大丈夫…です…。」
日本「皆さん…油断は出来ませんよ…?」
菊さんの視線の先には、先程アルフレッドさんが気絶させたはずの着ぐるみがより一層禍々しさを放ち佇んでいた。
イギリス「戦闘開始って事か…!」
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陽葵(プロフ) - はらはらとハーレムを効率よく展開させていこうと思います!頑張ります! (2015年9月14日 21時) (レス) id: 98d84852d3 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ団子@はる(プロフ) - これからどうなるんでしょうか!?続きが気になって仕方がありません(((o(*゚▽゚*)o))) (2015年9月14日 21時) (レス) id: bbeb8ed8bc (このIDを非表示/違反報告)
陽葵(プロフ) - ありがとうございます!これからも毎日更新していこうと思います! (2015年9月13日 8時) (レス) id: 98d84852d3 (このIDを非表示/違反報告)
桜庭ひとみ(プロフ) - すごく面白いです!期待してます!! (2015年9月12日 23時) (レス) id: ad03615b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽葵 | 作成日時:2015年9月8日 17時