明けない夜は無い日はまた昇る (ページ42)

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『SEが何なのか分からないけど
貴方は信用できる人だと
私の勘が言っています』

迅｢そう…｣

『信じられませんか？
こう見えて私の勘は当たるんですよ？』

迅｢信じるよ Aが
信じてくれたからね｣

『！それはどうも』

迅｢それじゃあ明日の9時くらいに
家に迎えに行くから｣

『9時は別にいいんですけど
なんで家知ってるんですか？』

迅｢今から家まで送り届ける時に
道を覚えるからだよ｣

『良かった一瞬ストーカー
かと思ったじゃん』

迅｢まさかのおれストーカー扱い？｣

『そう思わせる発言をするから』

そんな雑談をして
家に着くと

『送って貰ってすみません』

迅｢いいえ，じゃあまた明日｣

『はい…また明日』

そう言って笑い家に入り
今日の事を振り返り寝ようとした時に
レプリカ(豆粒)から
声をかけられる

レ[高いトリオン能力を持つ人間は
トリオンが脳や感覚器官に影響を及ぼして
稀に超感覚を発現する場合がある。
それらの超感覚を総称して
「サイドエフェクト」という。
意味は「副作用」]

三「『副作用』…
超能力みたいなもんなのか?」

レ[炎を出したり
空を飛んだりといった超常的なものではない。
あくまで人間の能力の延長線上のものだ
Aの目も
サイドエフェクトの可能性が高い ]

『ほんと？私トリオン高いのかな…』

レ[恐らくそれにAのトリガーは
恐らく黒トリガーサイドエフェクトがあっても
不思議ではない]

『へ～』

空｢目閉じてる間だけ
めちゃくちゃ耳がよくなるやつとかいたな。
何百メートル先の会話とかも聞こえるんだと｣

三「なるほど…
迅さんがやたら余裕な感じなのは
よっぽどすごい副作用を
持ってるってことなのか…?」

『そうなんじゃない？(なるほど…それで)』

空｢そんなすごい副作用なんかあるかなあ?
まあ明日も会えるんだろ?
そんとき訊いてみればいいじゃん｣

ゴト……ゴト

『？なんの音？』

三｢空閑、おまえ今どこにいる?｣

空｢え? 今?学校｣

『嫌なんで?!』

三「学校⁉ なんでこんな時間に⁉」

空｢レプリカがイレギュラー門の原因に
心当たりがあるって言うから
ちょっと調べてまわってる｣

『な、なるほど……』

三｢おまえボーダーに任せる
とか言ってなかったか?」

『言ってたよね？』

空｢なんか見つかったら
オサムとAにも教えてやるよ
じゃ、また明日」

そうして切れた

『……サイドエフェクトね……
これもまた先輩の計画の内ですか？』