明けない夜は無い日はまた昇る (ページ37)

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空「『鎖』印三重｣

イルガーの下にいるレプリカ
の口から空閑の背中の
模様と同じものが出る

そこから鎖がでて
イルガーの下と地面から
鎖を繋ぐ

空「よし捕まえた
『強』印七重……
っせ━━━━のっ｣

空閑は鎖を握ると
力任せに引っ張る

まるで釣りをしているかのようだ

イルガーは強い力で引っ張られ
上にいた木虎は上空に
身を投げられる

木「!? (何…!?引き戻され…)｣

『流石遊真すごいなぁ
そろそろかなぁ』

ﾊﾟｧﾝ!!と発砲音と共に
イルガーは川に堕ちた

するとイルガーの体は
バチバチと嫌な音を立てると
青白い電気がイルガーの体を駆け巡る様に
してイルガーを包み込んだ

するとそのまま大きな音を立て
自爆した

『うわぁすごい風圧…』

空「よし任務完了
それにしてもAのトリガーか？
さっきの電気｣

レ［そのようだな
感電させたようだ］

上空に身を投げられた
木虎は川からでて
頭からポタポタと水滴を垂らしていた

木「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ
(なんなのさっきの近界民が川に
引きずり堕とされ仕舞いには
感電した……!?

あのまま行けば間違いなく街に
堕ちてたはず誰かに助けられたの？
A級の私が……)｣

木虎が土手の方に行くと
三雲が市民に感謝されていた

男性「あのまま生き埋めかと思った
君のおかげで助かったよ！
もう1人の女の子は？
彼女にもお礼を言いたいんだが…｣

女性「ありがとうございます!!｣

三「いえ僕は当たり前の
ことをしただけなので……そんな
大したことは……｣

焦る三雲
それを見つめる木虎

木「(私が戦っている間に
また市民相手にポイント稼ぎ……
優等生ってそんなに
人気者になりたいわけ？)｣

心の中で悪態をつく

三「あっ彼女です皆さん
彼女が近界民を倒してくれたんです｣

木虎を見つけると
木虎の方に手を向け言う

木「……！｣

まさかそんな事を言われると思ってなかった
木虎は驚く

男性「そうなのか!?｣

男性「あっあれ嵐山隊の木虎じゃん！
ありがとう！流石はA級隊員だ！｣

男性「命の恩人だな！｣

まさか自分がこんなにも
感謝されるとは思ってもいなかった
木虎

木「………｣

空「ほらな？言っただろ？
お前とオサムじゃ勝負になんないって｣

空閑が三つのカバンを肩にかけて
木虎の横に立つ

『修と木虎ちゃんの見ているものが違う』

そう言ってサングラスをつけていきなり現れ
空閑の横に立ち
空閑の肩にかけてあったカバンを
一つ貰いAも肩にかける