明けない夜は無い日はまた昇る (ページ22)

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空「せまいとこだと
自由に動けるほうが有利だな」

そしてモールモッドを
一刀両断する

『お見事』パチパチと拍手をする

三｢まだだ!」

『あ、忘れてた』

先程Aが
足止めしたモールモッドが

活動を開始して窓によじ登って
空閑に攻撃しようとする

が

Aが間髪入れずに
連射

爪を弾き
空閑がその間モールモッドを突き刺し

外に落とす

空｢のぼってきてくれたおかげで
下まで行かずにすんだ
任務完了だな」

『そうだね』

そう言ってAは
トリガーを元の柄に戻す

三｢(訓練用のトリガーで
ここんなにあっさりと…！)｣

空｢Aのそれもトリガーなのか？｣

『うーん多分蔵の中にあったやつなんだけど』

そんな話を気にせず
三雲が口を開く

三「…僕が使った時と全然
ちがうなんでだ…⁉」

[それは「トリオン」の差だ]

『トリトン？』

三「…⁉」

空閑の横からいきなり現れた
黒い炊飯器

『……炊飯器？』

空｢炊飯器じゃないぞ｣

三「しゃ…しゃべった⁉
なんだ⁉ そいつは‼」

空閑「めずらしいなレプリカ
おれ以外としゃべるとか」

レプリカ『うむ
はじめまして、オサム A
私の名はレプリカ
ユーマのお目付役だ]

『どうも初めまして』

三「お目付役…⁉」

レプ「以後よろしく]

空「だいじょぶだって、
噛みつきゃしないから」

三｢(生き物……？ロボット…？
これもトリガーの1種なのか)？｣

レプ[オサムとAには
ユーマが世話になっている
お返しに私が、オサムの疑問に答えよう
トリガーと「トリオン」の関係についてだ]

三「トリオン…?」

『何それ』

レプ[トリオン]とは、
トリガーの動力源である生体エネルギーだ
トリオンは、『トリオン器官』と呼ばれる
"見えない内臓"で生み出される
こちらの世界では
知られていないかもしれないが、
人間なら誰しも心臓の横に、

その、トリオン器官を持っている]

三｢見えない内臓…」

『新事実だね』

レプ[しかし、
筋力や運動神経に個人差があるように
トリオン器官の性能にも
人によって優劣がある
トリオン器官の性能は
トリガーの出力パワーに直結する

同じトリガーを使っても威力に差が出るのは
ユーマとオサムの
トリオン能力に差があるからだ]

三「トリオン能力の…差…!」

『なるほど…』

空「まあ、オサムが弱いのは
トリオンだけの問題じゃないがね」

三｢ぐっ……｣