明けない夜は無い日はまた昇る (ページ18)

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空「なーんだ
オサムがボーダーってのも
ヒミツだったのか」

三「そうだ!
いいか、誰にもしゃべるなよ!」

『肝が冷えたよ……』

空「でも、さっきの話だと、
ボーダーって
ヒーローっぽい感じだったじゃん
なんでヒミツにすんの?」

『確かに
名誉あることでしょ？』

三「それは…おまえたちには関係ない!」

空｢ふーん…まあ、いいけど」

空「しかし、
こっちだと近界民は評判最悪だな。
オサムもボーダーなんだろ?
それにAの目も近界民のせいだろ？
おれのこと匿ってていいの?」

三「…!」

空閑に言われ
図星の三雲は黙る

三｢……ぼくには、
おまえが他の近界民と同じとは思えない
それに、昨日助けてもらった恩もある
…でも、おまえがもし悪事を働いたら、
そのときは、ぼくはおまえをかばわないし、
むしろぼくが通報するぞ! いいな!」

空｢ふむ
ようするに、あれだな
初めて会ったボーダーがオサムで、
おれは超ラッキーだったってことだな」

三「なんだそりゃ」

『…そうだね
私は別に近界民とかどうでもいいかもね
…目のことについてはいつか話すよ
けどこれだけは言える
サングラスをつける理由を
作ったのは間違いなく近界民だけど』

空｢だけど？｣

『近界民の攻撃では無い』

Aの発言に驚く2人

三｢それって｣

三雲が話そうとした途端
警報がなった

《緊急警報緊急警報
門が市街地に発生します。
市民の皆様は直ちに避難してください
繰り返します
市民の皆様は、
直ちに避難してください》

三「…⁉
警戒区域の外に近界民が…⁉
どうなってるんだ⁉」

『しかも学校!?』

空「モールモッド2匹か」

『冷静だな……』

三「基地からこんな離れた場所に
門が開くなんて…!」

水「みんな急いで!
訓練どおり地下室シェルターへ避難して!
早く!」

森「生徒の避難は⁉」

先生「こっちはなんとか…
でも南館が…!」

三｢南館…！｣

南館ではモールモッドが生徒たちを
襲おうとしていた

蜘蛛のような足で爪を剥き出しにし
壁を砕いた

｢うわぁぁぁ｣

｢逃げろ!!こっちはダメだ！｣

その頃の空閑たちは

空「どうするんだ? オサム」

三「決まってるだろ!
近界民を食い止める!!」

『……マジ？』