明けない夜は無い日はまた昇る (ページ1)

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ぷろろーぐページ1

｢A～!
起きないと遅刻するわよ～！｣

『はーい！今行く～!』

母の呼ぶ声に応え
階段を下り玄関に向かう

母｢もう、今日から新しい学校でしょ？
シャッキとしないさい｣

『わかってるよ，ﾌﾌﾌ～ﾝ』

母｢Aに気おつけて行くのよ
分かってると思うけど【警戒区域】には｣

『近づかないでしょ？』

母｢わかってるのならいいわ｣

ため息をつきながら，
洗濯物を干しに行った母を背に
玄関のドアを開ける

『いってきます』

私は昨日から三門市に引っ越してきた

夜明 A 中学三年

家の都合で引っ越してきたのはいいが

三門市には不安しかない……

何故なら近界民がいるから

『(…まぁ…なんとかなるでしょ)』
鞄の中に入っている棍棒を撫でる

私はボーダー隊員では無い

けれど，【前世】は軍人であった

戦争で戦い国の為に死んだ

なんで転生したのかはわかっている為

混乱はしなかったが大変だった…

職員室に行き担任の先生であろう人に

声をかける

『本日から転入した夜明Aです』

すると女の先生が近くに来て挨拶をした

｢私が3ー3の担任の水沼です
よろしくね夜明さん｣

『よろしくお願いします』

そう言って握手をする

そして聞こえるヒソヒソ声

｢なぁにあのサングラス？
校則違反じゃないの？｣

｢あの子病気らしいですよ
なんでも近界民にやられたらしくて……｣

｢あら…可哀想に｣

聞こえてるよババア共

そんなヒソヒソ声に気を使ってか

水沼先生が

水｢もう1人転校生がいるのよ
その子が来るまで待っててね｣

『はい，わかりました』

優しいヒト