おまけ ページ39
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談話室のゲストルームにて、4つの人影がソファに腰かけ
持ち寄った色違いのゲーム機機でFPSをしていた。
「なー。結局俺らとは踊ってくんねーのな」
『いーや。エース以外とは踊ったぞ』
「っは!?」
「余所見すんな。囲まれてんだぞ」
「範囲が迫っている! 場所移動!」
どうやら対戦の佳境に入っているのか、暫くボタンの音と銃声の音しか聞こえなかった。
たまに方角を示す暗号と弾の補充を請う合図が飛び交う。
「なんで俺とは踊ってくんねーの」
『プロムポーズ無かったし。それに女学院での思い出を上書きするのもなって』
「・・・別にそこまで楽しい思い出でもねーよ」
『うわ酷っ。しかし、とある人達からのリークがありました〜エースが1番楽しんでたって』
「お前らなぁ」
「ムッ 僕は無関係だぞ! それより、エモートして余裕を見せるな!!!」
「俺も女学院でエースが何してたなんて知らねぇし興味無ぇ。あと、窮鼠猫を噛むって言葉お前ら知ってるか」
『「あ。」』
4対1で完全有利な状況を盾に2人は余裕綽々でエモートを繰り返していたが、ジャックが言った通りロケランで返り討ちにあった。
相手側も捨て身の反撃だったためセベクのサーマルガンで残りHPを削り、ギリギリの1番をもぎ取った。
『「あざーっす! すいませーん!」』
ハモって同じエモートをする2人は似たもの同士なんだなと
ジャックとセベクは思った。
「じゃ誰よ。Aに情報提供したヤツ」
「彼女たち、じゃないか・・・な。よっこいしょっと」
買い出しから帰ってきたエペルが荷物を降ろす。
「「「彼女たち?」」」
「買ってきてやったゾ!」
「トウモロコシ、マシュマロ、餅でいいんだよな」
「それを竹串でっと。はい、暖炉に刺してくれる」
監督生に言われた通り、食べ物を火にかけAが窓を開けて換気を始めたところを見ると
どうやら室内でプチBBQをするらしい。
「彼女たちとは、誰のことなんだ」
「彼女たちのことだよ。ほら、女学院の子たち」
『そのとーり。持つべきものは女友達ってね』
「何の話だ?」
「Aがプロムでの俺達の状況を知ってたって話」
「だからさー、アイツ等との接点がさーどうも見えてこねぇんだけど」
監督生がスマホで何かを検索していた。
傍らのグリムはマシュマロをつまみ食いしてた。
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作者名:スカフィロ | 作成日時:2021年1月7日 17時