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鏡舎を通ってハーツラビュル寮へ来た。
友人がいる関係で頻繁に訪れている。
今回も、その友人のお陰で来る羽目になったのだが。


『エース! デュース! また下らない事で喧嘩してるのかよ!』

「にゃははははは! こいつらたった今、リドルのユニーク魔法で魔法を封じられてんだぞ!!」

「グリム! 煽らないで!」


最近取っ組み合いの喧嘩が2人の間で流行っているのだ。
口喧嘩ならまだしも、物理的な喧嘩を止められる者は極々限られてしまう。
こんなときは、私のユニーク魔法の出番だな!


『"明日天気になぁれ(ウェザ-・ドミネィション)"』

「うわっ土砂降り! 俺たちの周りだけ・・・って、制服がぁー!!」

「そんな事より そろそろ雷・・・」

『せいかい』


と言っても人体に耐えられるくらい、
ボルト調整はしてるけど。
2人は目をチカチカさせて膝から崩れ落ちた。


『・・・頭冴えたか?』

「は、ハハハハ・・・」

「Aが2人!?」

『デュースがもっとアホになった』


エースを高気圧、デュースを低気圧にして風を発生させた。
これで2人の服は乾き、気分もスカッとするだろう。


「やぁ Aちゃん。いつ見ても綺麗だね マジカメアップしちゃおー はいチーズ。"#激おこぷんぷん丸のAちゃん"っと」

「"何でもない日"に、そのユニーク魔法を発動させてしまったら赤いペンキが落ちてしまいそうだ」


と言いつつ、リドルは自分のユニーク魔法を解除した。
そして私に手を差し伸べ、いつものように こう言う。


「Aと監督生がハーツラビュル寮に入るのなら、それもまたアリだが。トレイ、監督生をエスコートしろ」

『リドル。階段登って誤魔化してるけど、身長は私の方が高いので))

「お手をどうぞ!!!」


リドルは何故か私達を女の子扱いしたがるのだ。


「ハーツラビュル寮生のように、遠慮なく食べて行ってくれ」

『リドル。来て欲しいなら来てって言ってよ。特に仲のいい友人4人を使って 呼び出さなくても))

「フン それだと君は、・・・来てくれないだろう//」


ちゃっかり私と監督生の制服をハーツラビュル寮の制服に変えてるし。
意外と執拗いのはハーツラビュル寮というより
リドル自体がそうなのかもしれない。


「演技だってわかってるなら、もう少し雷弱くしてくれよな!!」

「ハッ Aが4人!」

『わかった。これ以上デュースがバカにならないように、服が飛ぶくらいの台風にするわ』

「そっちの方がエグいって!!!!」

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作者名:スカフィロ | 作成日時:2020年8月1日 1時

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