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目を開けると、見慣れた天井が目に入った。
起き上がろうとするも、身体が重くていうことをきかない。
「あ、やっと起きた」
「…はっ…!?」
ここは紛れもなく自分の部屋。それなのに…
「なんで、お前がうちに…」
「…覚えてないんだね。伊野尾くん、倒れちゃったんだよ。俺がタクシーでここまで運んだの。…具合悪いなら、先に言ってよ…」
「…あ、」
"そういえば、ここ最近色々考え事して眠れなくて、ご飯もまともに食べられてなかったっけ……というか、それも全部お前のせいだけどな!"
「…あれ…でも、なんで俺の家分かったの」
「え?い、いや…あ、学生証見たの!うん!」
「?そう…」
"…あっぶねー!帰る時間被った時は大学から家までつけてました、とか言える訳ないじゃん…!"
動揺する有岡とは裏腹に、伊野尾はこの状況が腑に落ちないでいた。
"…こいつって、俺のこと嫌いなんじゃないの?ほっとけばいいのに、なんで助けるんだよ…意味分かんねぇ…"
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作者名:むにこめ | 作成日時:2022年11月28日 22時