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ar side .
今日は俺の部活がない水曜日。
帰宅部の伊野ちゃんをいつものように下駄箱で待っていたが、一向にその姿を現さない。
流石に遅すぎるから、伊野ちゃんの教室まで迎えに行った。
教室に入ると、下を向いて黙って座る伊野ちゃんの姿。他には誰もいなくて、シンと静まり返っていた。
｢伊野ちゃん…？どうしたの？…帰ろう？｣
俺の顔を見ずに、伊野ちゃんは言った。
｢大ちゃん…好きな子、いるんでしょ…？｣
ドキッ. .
｢…な、なんで知って…｣
｢…やっぱり…｣
どうしよう…本人に言われるのは予想外だった。
この際、当たって砕けろだ！
勢いに任せてこのまま告白しちゃおう…！
｢じゃあ、その子誘って帰りなよ。｣
｢…えっ！？｣
なにその反応…
もしかして、自分のことだって気づいてない…？
急いで訂正しなきゃって、思ったのに…
｢いいよ。その子のとこ行ってきて。｣
｢…え、ちょ、ちょっと待ってよ…何言ってるの…｣
｢だからっ…もう俺のとこ来なくていいから、好きな子のところ行けばいいじゃん…！
どうせ、大ちゃんに彼女ができたら…ただの幼なじみの俺よりも、彼女優先になっちゃうくせに…
もう、俺のことなんかほっといて…！！｣
俺の方を見ず、そう言い放った伊野ちゃんに初めて、怒りの感情が湧いてきた。
｢…あっそう、じゃあ俺その子のとこ行くから。
…あ、朝もその子と行くし… もう伊野ちゃんのことなんか知らないからっ！｣
…あーあ…やっちゃった…
もう駄目だ…今まで、ずっと頑張ってきたのに…
もう、前みたいに笑ってくれなくなるかもしれない。
あの守りたくなるような、可愛くて愛らしい笑顔を…
泣きそうになるのを堪えて、早足で教室を出た。
校舎の外に出ると雨が降っていた。
朝天気予報を確認して折り畳み傘を持ってくるほどマメじゃないから、当然傘なんて持っていない。
一歩前に踏み出すと、冷たくて荒々しい
まるで、俺の心の中を表しているような雨だった。
…こんな時、いつも伊野ちゃんが傘を差し出してくれていたのに…
そんな君は、もう隣にはいない。
｢っ……いの、ちゃん……｣
｢…って……だいちゃっ…
…ゃ、まって……大ちゃんっ……！！｣
パシャパシャという足音と、馴染みのある声に振り返ると、俺と同じようにずぶ濡れの伊野ちゃんの姿があった。
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ランチ(プロフ) - 連投すみません。先程【ホテイアオイ】拝見したのですが、すごく良かったです。裏が好きという言い方はどうかと思うのですが、弟の兄への想いがすごく伝わる裏表現でした。アンケートの件も拝見しました。もし続編が見れるなら【アングレカム】【モモ】希望します。 (2020年4月30日 0時) (
レス) id: a8df699084 (このIDを非表示/違反報告)
ランチ(プロフ) - 究極の選択ですが、【アングレカム】が一番好きです。伊野尾くんの《泣きながら想いを伝える》これ一番好きなんです。むにこめ様のその表現力が大好きすぎて。プラス幼なじみ。素晴らしすぎます。でも、どんなお話でもいつも私の大好きな作品です。頑張ってください！ (2020年4月30日 0時) (レス) id: a8df699084 (このIDを非表示/違反報告)
ろこ(プロフ) - むにこめさん、初めまして！迷いましたが私は「モモ」のお話が1番キュンキュンしました！ (2020年4月25日 3時) (レス) id: c674a2ac23 (このIDを非表示/違反報告)
みつこ(プロフ) - 書き込み失礼します。ゴデチアが好きですー！どのお話も好きですが。ありいのに目覚めてしまう〜。 (2020年4月24日 17時) (レス) id: a8b7209441 (このIDを非表示/違反報告)
むーも(プロフ) - どの作品も本当に素晴らしくて、何度も見返しているのですが、やっばり私は社会人パロのありいのが好きです！ちょっと、弱くてかわいい伊野尾くんとS岡、オス岡前回のとこがたまらなかったです。私の好きなありいのが詰み合わさってました！！！ (2020年4月23日 23時) (レス) id: 81797863cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むにこめ | 作成日時：2020年3月20日 19時
