Bouquet. ( ar×in shortstory )

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in side .



もう何度達したのか分からない、ふわふわとした頭の中でぼんやりと考える。


…大ちゃんの声が好きって、流石にバレちゃったよね…


大ちゃんの声が好き。

意外と低くて、イケボで、甘くて優しい

そんな声が好き。

大ちゃんと会えない期間に何度か電話をした時、電話越しの大ちゃんの声をおかずに、実は1回だけ1人でシちゃった。それはバレてないと…思う。

それくらい大好き。

自分から誘った癖に、久々に身体に触れられて恥ずかしくなって身体が固まってしまった時はどうしようと思ったけど…

大ちゃんの声を耳元で浴びてしまったら、もう止まらなかった。この声で言葉責めされるなんて夢みたいに嬉しかった。

けれどそれと同時に、初めての激しさと快楽に、少しの怖さをおぼえている自分がいた。

…大ちゃんはいつも、もどかしいくらいに優しくて、それに安心していたんだ。

それなのに、今日の大ちゃんはどこか違って。

なんていうか……


｢伊野ちゃん


ねえ起きて、伊野ちゃん♡｣


意識が朦朧とする中、大好きな声が聞こえて目を開く。


｢ね、もう1回しよ？｣

｢…んぇ…？も、いっかぃ…？｣

｢そ。もう1回。伊野ちゃんならまだいけるよね？｣

｢っや…も、イけな、

……！｣


……あ、分かった、この表情


" 雄 " だ 。


｢伊野ちゃんに拒否権なんてないんだよ｣


耳元で囁かれたその言葉に、身体がゾクゾクと激しく疼く。


____こんな大ちゃん、知らない。





チューベローズの花言葉 ... " 危険な快楽 "


大ちゃんの"声"が好きな伊野ちゃんと、
そんな伊野ちゃんの"癖"を知ってしまう大ちゃん。

お互いがお互いの初めての姿に興奮しちゃって本能のままにセッ…しちゃうお話でした。

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