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有｢伊野ちゃんおはよっ！｣
伊｢…おはよう。｣
俺は、毎朝伊野ちゃんに挨拶をしている。
そうすると彼は、眠そうにしていても本を読んでいても、必ず挨拶を返してくれる。
それだけなのになんだか嬉しくて、俺はいつも朝からテンションが高い。
山｢大ちゃん、最近いつもよりうるさくなったよね。｣
有｢はぁ？何それ。｣
知｢伊野尾くんのこと好きすぎてうるさいね、って言えばいい？｣
有｢それはやめろっ！…てか好きって！｣
知｢毎日"伊野ちゃんがぁ〜"って言ってて、流石に僕、大貴の話聞くの疲れちゃった。｣
食堂で、餃子定食を食べながらため息をつく知念。
餃子を頬張る姿は可愛らしいのに、実際はこんなに毒舌だなんて誰も思わないだろうなぁ。
知｢…なんか失礼なこと思ってない？｣
有｢思ってないです思ってないです！｣
知｢ふ〜ん。…大貴、伊野尾くんもお昼誘ったらいいのに。いつも一人で食べてるでしょ？｣
有｢あーいや、この前誘ったんだけど断られた。一人の方が楽なんだって。｣
山｢ふはっ、やっぱ大ちゃん嫌われてるんじゃない？(笑)｣
有｢え…｣
や、やっぱり？
毎日話しかけてもいつも素っ気ないし、伊野ちゃんから話しかけられることほとんどないし…俺、嫌われてる！？
有｢でも…仲良くなりたいんだよ…！｣
山｢何でそんなに伊野尾くんにこだわるかなぁ。一人で居させてあげたらいいのに。｣
…なんで、かぁ。
あんなに素っ気ないのに、伊野ちゃんと仲良くなりたいと思うのはなんでだろう？
教室へ戻ってきて自分の席に座り、横目でチラリと伊野ちゃんのことを見てみる。
…あれ？なんだか伊野ちゃん、目が腫れてる…？
泣いたのかな？
でも、なんで…もしかして、何かあったとか…？
俺は勇気を出して伊野ちゃんに話しかけた。
有｢伊野ちゃんっ｣
伊｢！…なに？｣
有｢あー…えっと……なんか、あった？｣
伊｢…え？｣
直球すぎたかな…。
伊野ちゃんはキョトンとした顔でこちらを見ている。
有｢目、赤くなってる、から…｣
伊｢…｣
…まただ。
伊野ちゃんは時々、ものすごく悲しそうな顔をする。
そんな顔を見たら、これ以上は何も聞けなくなってしまうほど、辛そうな表情をする。
伊｢…なんでもないけど。｣
伊野ちゃんが小さな声でそう呟き、また前を向いて俯いてしまった。
…その姿を見て、やっと分かった。
俺が、伊野ちゃんと仲良くなりたい、もっと知りたいって思うのは、多分…
君の笑顔が見たいから。
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むにこめ(プロフ) - mapiiさん» コメントありがとうございます！面白いなんて、嬉しいです…！もっと楽しんで頂けるように頑張りますね^^* (2017年4月15日 0時) (
レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
mapii(プロフ) - すごく面白いです……！彼女さん……どんまいだ。有岡くんの嘘と、伊野尾くんの秘密がこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年4月13日 18時) (レス) id: b71e8cca2b (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 明 日 音。さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(´；ω；｀)頑張ります！ (2017年4月6日 23時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
明 日 音。(プロフ) - むにこめさんのありいの大好きです！続き応援してます♪ (2017年4月6日 21時) (レス) id: 622c57b769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むにこめ | 作成日時：2017年3月24日 23時
