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一昨日の話し合いで決まったうちのクラスの出し物は「縁日」。綿飴を売ったり、ヨーヨー釣りや射的をする予定。
今日は、それのためのグッズや教室の飾り付けなど放課後に伊野ちゃんと買出しに行く。
知「それにしても、大貴が実行委員なんて…お金の管理は伊野ちゃんに任せてよ?」
有「うっせ、俺だって実行委員くらいできるわ!お金の管理も!」
山「ははっ…ほんとに大ちゃんは、伊野ちゃんのことになると…」
有「?なんだよ。」
山「…いや、なんでもない。
あ、伊野ちゃん来たよ!ほら、行ってきな。」
伊「大ちゃ〜ん、行こっか?」
有「おう!」
それから俺達は、二人で近くのデパートに買出しに行った。
伊「折り紙買った、割り箸と風船も買った…あっ、射的の景品は?どうする?」
有「それはみんながそれぞれ要らなくなったおもちゃとか寄せ集めればいいんじゃない?」
伊「そっか〜!大ちゃん頭いいっ♪」
「次はあのお店行ってみよっか〜」って、俺の手を引っ張る伊野ちゃん。
…なんだか、いつもより…
有「伊野ちゃん、テンション高いね。」
伊「えっ?」
そう言うと、伊野ちゃんは驚いて振り向き、少しだけ頬を赤く染めた。
伊「…だって、大ちゃんと二人で放課後に出掛けるって、何気初めてじゃない?」
…そういえばそうかも。
いつもは四人で遊ぶことが多いから。
伊「だから…嬉しくて!
大ちゃんと一緒にいるの楽しいし!」
有「俺もっ…!伊野ちゃんと一緒にいるのすげぇ楽しいよ!」
伊「へへっ…大ちゃんに彼女がいたら、こんなに一緒に居られないもんね。…だから、安心した!」
"彼女"という単語が出てきて、体がビクッと跳ねた。
…そういえば最近、唯より伊野ちゃんを優先することが多くなったのかもしれない。
唯と一緒にいても前みたいにドキドキすることが少なくなってから、ずっと。
伊「大ちゃんは優しいし面白いし…だから毎日楽しいんだよ、俺。今もすごい楽しい!」
…伊野ちゃん、俺が初めてできた友達だったよな。
何他のこと考えているんだろう。今は、伊野ちゃんを楽しませることだけ考えよう。
伊「大好きだよ、大ちゃん!」
ニコッと笑った伊野ちゃんを見て、やっぱり実行委員になってよかったと、素直に思った。
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むにこめ(プロフ) - mapiiさん» コメントありがとうございます!面白いなんて、嬉しいです…!もっと楽しんで頂けるように頑張りますね^^* (2017年4月15日 0時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
mapii(プロフ) - すごく面白いです……!彼女さん……どんまいだ。有岡くんの嘘と、伊野尾くんの秘密がこれからどうなっていくのか、とても楽しみです。続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年4月13日 18時) (レス) id: b71e8cca2b (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 明 日 音。さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(´;ω;`)頑張ります! (2017年4月6日 23時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
明 日 音。(プロフ) - むにこめさんのありいの大好きです!続き応援してます♪ (2017年4月6日 21時) (レス) id: 622c57b769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにこめ | 作成日時:2017年3月24日 23時