* ページ8
in side .
きっかけは、ほんの些細なこと。
今日は久しぶりに、大ちゃんと二人で「今夜仕事が終わったら飲みに行こう」って約束していた。
大ちゃんからのお誘いに一日中ずっとテンションが高くて、仕事だっていつも以上に早いく終わらせる努力をした。
だけど、大ちゃんの方が随分早く終わっちゃって、本人は待っとくって言ってくれたけど流石に申し訳なかったから、先にお店に行ってもらうことにした。
伊「はぁ〜終わった〜!」
背伸びをしてすぐさま鞄を持ち立ち上がる。
すると、視界の端に、眠たそうにパソコンを打つ山田の姿が見えた。
伊「山田?まだ終わんないの?」
山「あ、伊野尾さん!…はい、今日はちょっと…」
伊「…ねぇ、大丈夫?顔色悪いけど…」
山「ははっ、…大丈夫ですよ!」
伊「…嘘。笑顔引きつってるもん。…なんかあった?」
山田は少し驚いた後、渋々と言った感じで俺に話し始めた。
山「…実は今朝、妹が倒れちゃって…」
伊「えっ…?なんで…」
山「疲労、らしいんです。学校で、上手くいってないのもあったのか…俺、何にも知らなくて。
俺が朝病院に連れて行ったんですけど…やっぱり、心配で…」
そういえば、今日の山田はぼーっとしてることが多かった気がする。俺が話しかけても上の空って感じで。
だから、仕事も進まなくて今もまだ溜まってるのか…。
山「…伊野尾さんは、もう終わったんですね」
伊「えっ、あ…まあ…」
山「お疲れ様です」
そんなことがあったにも関わらず、俺に笑顔を見せてくる山田。
…こんなに悲しそうな顔の山田、初めて見た…。
伊「…山田、今日中に終わらせないといけないのどれ?」
山「…え?…あ、これとこれ、ですけど…」
伊「わかった、二人でしたらすぐだね!」
山「伊野尾さん…?」
伊「手伝うよ、俺も丁度暇してたからさぁ」
山「っ…!ありがとうございます…!」
…暇なんて嘘。
だけど、放っておけなかった。
椅子に腰を掛けると同時に、ポケットに入れていたスマホが鳴った。
.
603人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むにこめ(プロフ) - みー汰さん» コメントありがとうございます!!ええっ、本当ですか…!?そんな、本当に嬉し過ぎます…感情移入して読んで下さってありがとうございます( ; _ ; ) 自作でもよろしくお願いします! (2017年3月24日 0時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
kahoketo0401(プロフ) - むにこめさん» いやいや、最高じゃあらわしきれないくらいです!!はい!待ってます!! (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0f2e983f87 (このIDを非表示/違反報告)
みー汰(プロフ) - むにこめさん» 初コメ失礼します!こんなにいい作品に出会ったのははじめてです!すごく感動しました!涙出てきました…!また、ありいの楽しみにしています!お疲れ様でした!ありがとうございました! (2017年3月22日 19時) (レス) id: 965becef9f (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - kahoketo0401さん» コメントありがとうございます!!最高だなんて、もったいないお言葉です…(;-;) 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 苺猫カフェさん» コメントありがとうございます!!終わり方微妙かなと不安になっていたので、そう言ってもらえて嬉しいです^^* 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むにこめ | 作成日時:2016年11月18日 22時