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ar side .
山田に宣戦布告?された翌日。
本当に彼は伊野ちゃんにべったりだった。
山「伊野尾さん、これまとめ終わりました!
…大丈夫ですかね?」
伊「…うん!山田ってほんと仕事が早いよなぁ〜」
山「伊野尾さんに褒めて貰いたかったので」
伊「なにそれ(笑)可愛いこと言うな〜」
…というかむしろ伊野ちゃんの方が山田を可愛がっているようにも見える。
今だって、山田の頭撫でて褒め称えてるし。
褒められた山田は嬉しそうににやけてる。
…昨日、三人で昼食を食べ終わった後
山田は、伊野ちゃんに聞こえないように俺の耳元で呟いた。
山『絶対俺が伊野尾さんを貰いますんで…覚悟しといて下さいね?大ちゃんせんぱい』
俺と話すのは今日が初めてに等しい癖に、伊野ちゃんだけが呼ぶ"大ちゃん"のあだ名で勝手に呼ばれてちょっとイラッとした。
…あいつ、絶対俺のこと先輩と思ってねぇだろ。
伊「大ちゃん?怖い顔してどーしたの」
有「…えっ、い、伊野ちゃん!」
伊「?いのおだよ?」
いつの間にか俺のデスクの横に立って、俺の顔を心配そうに覗き込んでいた伊野ちゃん。
…あ、今日はダンボール持ってる。
それ運ぶついでに俺のとこ来てくれたのかな…
伊「あれ、もう笑ってる」
有「へっ!?俺今笑ってた…!?」
伊「うん。てかにやけてた」
有「はぁ…正直過ぎるだろ俺は…」
伊「ん?」
有「あっ…いや、何でもない!」
伊「ふぅん…あ、山田が待ってるから、行くね」
有「えっ!…待って!」
伊「ほあ?」
背中を向けた彼を、思わず呼び止めてしまった。
用なんて特にないのに…
伊「大ちゃん?」
____伊野ちゃんの後ろに、余裕そうな顔をしている山田の姿が見えた。
有「…何でもないっ!
伊野ちゃんもう転ぶなよ〜?(笑)」
伊「なっ、余計なお世話ですー!」
有「どうだか(笑)…ほら、山田が待ってるぞ!」
伊「ああっ、ごめんね山田ぁ〜大ちゃんがさ〜」
まるで俺に見せつけるかのように、急いでライバルの元へ向かう彼。
…行くな
行くなよ、伊野ちゃん
こんなに強く思っても言えなくて。
ただ、前のように並んで歩く二人の後ろ姿を虚しく見つめるばかり。
当の本人は、俺のことなんて気にもしてない様子で山田に無邪気に笑いかける。
「…そんな顔、俺以外に見せんなよ…」
ため息を1つついてパソコンに目を向け、手が止まっていた作業を黙々と続けて気を紛らわせた。
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むにこめ(プロフ) - みー汰さん» コメントありがとうございます!!ええっ、本当ですか…!?そんな、本当に嬉し過ぎます…感情移入して読んで下さってありがとうございます( ; _ ; ) 自作でもよろしくお願いします! (2017年3月24日 0時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
kahoketo0401(プロフ) - むにこめさん» いやいや、最高じゃあらわしきれないくらいです!!はい!待ってます!! (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0f2e983f87 (このIDを非表示/違反報告)
みー汰(プロフ) - むにこめさん» 初コメ失礼します!こんなにいい作品に出会ったのははじめてです!すごく感動しました!涙出てきました…!また、ありいの楽しみにしています!お疲れ様でした!ありがとうございました! (2017年3月22日 19時) (レス) id: 965becef9f (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - kahoketo0401さん» コメントありがとうございます!!最高だなんて、もったいないお言葉です…(;-;) 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 苺猫カフェさん» コメントありがとうございます!!終わり方微妙かなと不安になっていたので、そう言ってもらえて嬉しいです^^* 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにこめ | 作成日時:2016年11月18日 22時