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in side .
大ちゃんと一緒に外に出て階段を一段ずつ降りる度、周りの皆が花を撒いてくれる。
階段を最後まで降りると、俺達の目の前にあるのは、一個のサッカーボール。
数メートル先の鐘にボールを当て、鐘を鳴らすという、最近の結婚式に取り入れられているイベントみたいなもの。
ボールを蹴るのは、もちろん大ちゃん。
中高サッカー部のエースだったらしい。
大ちゃんは鐘を見つめ、神経を集中させていた。
俺は見守る事しかできない…
有｢…慧！｣
……え…？
…今、名前で…
振り返った大ちゃんが、顔の横に手をあてて、俺にしか聞こえないような声で言った。
有｢…一回で決められたら、ご褒美に慧からチューして？｣
伊｢…へっ！？/｣
確信犯な可愛らしい笑顔でそれだけ言うと、また前を向いて、深呼吸をしていた。
…いつも大ちゃんは、俺の事を優先にしてくれて、
残業で疲れているのにずっと笑顔でいてくれて、
わがままを言っても、笑って許してくれて、
喧嘩をしたら、必ず先に謝ってくれる。
…せめて、今日だけは…
伊｢…大ちゃん、頑張って…！！
…絶対、絶対決めてね！！｣
有｢…しゃっ！｣
大ちゃんが思いっきりボールを蹴る。
そのボールは弧を描いて、鐘の方向へ…
＿＿ ｺﾞｰﾝ . . . ｺﾞｰﾝ . .
…鳴っ、た…
周りから割れんばかりの歓声が起こる。
有｢…やった…！伊野ちゃんっ…！｣
伊｢っぇ、ひゃあっ！？//｣
大ちゃんがいきなり俺を持ち上げ、お姫様抱っこされた。俺は自然と彼の首に腕を回していた。
有｢慧！やったよ！！｣
至近距離で見る大ちゃんの嬉しそうな笑顔を見て、
胸がぎゅっと苦しくなった。
…ああ、俺…この人と生きていくんだ…
無邪気で優しくて、俺を明るく照らしてくれる、
大好きな人と…
目から涙が溢れながらも、大ちゃんのほっぺたに、ちゅっと音を立ててキスをした。
その彼は、不意打ちで驚いたのか、目をまん丸と開いて、顔を真っ赤にさせていた。
…ねぇ、大ちゃん
もしも、永遠や奇跡があるとしたら、
きっと、こんな今日のことを言うんだろうね…
____沢山の幸せを、ありがとう、愛する旦那さん。
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むにこめ(プロフ) - みー汰さん» コメントありがとうございます！！ええっ、本当ですか…！？そんな、本当に嬉し過ぎます…感情移入して読んで下さってありがとうございます( ; _ ; ) 自作でもよろしくお願いします！ (2017年3月24日 0時) (
レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
kahoketo0401(プロフ) - むにこめさん» いやいや、最高じゃあらわしきれないくらいです！！はい！待ってます！！ (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0f2e983f87 (このIDを非表示/違反報告)
みー汰(プロフ) - むにこめさん» 初コメ失礼します！こんなにいい作品に出会ったのははじめてです！すごく感動しました！涙出てきました…！また、ありいの楽しみにしています！お疲れ様でした！ありがとうございました！ (2017年3月22日 19時) (レス) id: 965becef9f (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - kahoketo0401さん» コメントありがとうございます！！最高だなんて、もったいないお言葉です…(；-；) 次作でもよろしくお願いします！ (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 苺猫カフェさん» コメントありがとうございます！！終わり方微妙かなと不安になっていたので、そう言ってもらえて嬉しいです^^* 次作でもよろしくお願いします！ (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むにこめ | 作成日時：2016年11月18日 22時
