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in side .
有「テキトーに座ってて!」
行く予定だった居酒屋が空いていなかったため、大ちゃんの家で宅飲みすることになった。
…大ちゃんの家なんて、初めてで緊張する…
マンションの十階。
玄関のドアを開けると、大好きな匂いに包まれた。
一人暮らしなわけだから当然二人きり。
…大ちゃんに何かしちゃったらどうしよう…
今はそれだけが不安で仕方なかった。
だから、平静を装ってソファの前に座った。
有「はい、伊野ちゃん!」
伊「ひゃあっ!?やめてよ大ちゃん!/」
有「ごめんごめん(笑)」
ボーッとしていた俺のほっぺたに、キンキンに冷えたビールを押し付けてきた。
頬を抑えて少し大ちゃんを睨むと、そんな俺を見ていきなり笑い出した。
有「そんなに警戒しなくてもいいじゃん(笑)
…もう何もしないから安心して?」
その言葉が、なんだか妙に胸に刺さった。
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お酒が進むにつれ、上司の愚痴や、お互いの近況についてたわいのない話をした。
重くなってきた瞼を擦りながら時計を見ると、深夜0時を回ったところだった。
伊「…あ、そういえば山田がさぁ」
たまたま頭の中に浮かんだ部下の名前を挙げる。
大ちゃんは酔っているのか、顔を赤くして「ん〜?」と気が抜けたような声を出す。
……なんか、色っぽいなぁ…
…だめだ。
いくら自分も酔っているからといって、不純なことなんて考えちゃダメだ。そう自分に言い聞かせて話を続ける。
伊「まえ、おれが持ってた荷物持ってくれてさあ」
有「……ん」
伊「しかもさりげなく!…かっこよかったなぁ…おもわず惚れそうになったもん〜(笑)」
有「…」
嬉しかったことを思い出して更に気分が良くなり、ビールを口に含む。
でも、大ちゃんが俯いていて何も返してくれない。
寝ちゃったのかな?
伊「おーい、大ちゃぁん、寝るなら寝室に……っ!?
…ぇ、えっ…!?」
大ちゃんがいきなり俺の両手首を掴んで、そのまま後ろに押し倒された。
背中にはカーペットの感触。
少しの衝撃の後、薄ら目を開くと、目の前には俺を見つめる大好きな人。
…大ちゃんの、こんなに男っぽい表現を見たのは初めてで…心臓が飛び跳ねそうなくらいドキドキした。
伊「…ぁ、あの…ぇっと、だ、大ちゃん…?//」
緊張と不安で声が震える。
大ちゃんは黙ったまま何も言わないから…
伊「…ねぇ、大ちゃん、酔ってるの…?」
有「…酔ってない」
伊「いや、絶対酔ってるよね…」
有「……すき…」
伊「……へ…」
大ちゃんの顔が近づいてきて、そのままキスをされた。
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むにこめ(プロフ) - みー汰さん» コメントありがとうございます!!ええっ、本当ですか…!?そんな、本当に嬉し過ぎます…感情移入して読んで下さってありがとうございます( ; _ ; ) 自作でもよろしくお願いします! (2017年3月24日 0時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
kahoketo0401(プロフ) - むにこめさん» いやいや、最高じゃあらわしきれないくらいです!!はい!待ってます!! (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0f2e983f87 (このIDを非表示/違反報告)
みー汰(プロフ) - むにこめさん» 初コメ失礼します!こんなにいい作品に出会ったのははじめてです!すごく感動しました!涙出てきました…!また、ありいの楽しみにしています!お疲れ様でした!ありがとうございました! (2017年3月22日 19時) (レス) id: 965becef9f (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - kahoketo0401さん» コメントありがとうございます!!最高だなんて、もったいないお言葉です…(;-;) 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 苺猫カフェさん» コメントありがとうございます!!終わり方微妙かなと不安になっていたので、そう言ってもらえて嬉しいです^^* 次作でもよろしくお願いします! (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにこめ | 作成日時:2016年11月18日 22時