酔った勢い ページ14
ar side .
伊野ちゃんと喧嘩したあの日から、俺達の仲は更に深まったと思う。
それはもう、喧嘩する前よりもずっと。
伊｢大ちゃ〜ん｣
有｢お、伊野ちゃんどうしたの？うちの部署なんか来て…あ、コピーのついで？｣
伊｢ううん。…なんか、急に大ちゃんの顔が見たくなって！｣
有｢…えっ…！？//｣
確かに伊野ちゃんの手には何も持ってない。
でも、伊野ちゃんは割とテキトーなところがあるから簡単に信じるのはやめよう。
…そう思ったのに。
伊｢大ちゃん見てたら元気でた〜、ありがとう！
じゃあ、そろそろ行くね。｣
笑顔でそんなこと言うから期待せずにはいられなくなる。
有｢…可愛すぎるんだよ…/｣
そんな感じで伊野ちゃんと話していると、
時折視界の端に山田の姿が見える。
それに、伊野ちゃんを狙ってる他の女性職員も…
男性職員も。
俺は、優越感に浸っていた。
今、伊野ちゃんに一番近いのは確実に俺だから。
そんなある日。
ラウンジでコーヒーを飲んでいると隣に腰掛けてきた伊野ちゃん。何か言いたそうにもじもじしている。
伊｢…ねぇ大ちゃん、今日は残業なさそう？｣
有｢ん？あ〜、ない予定！｣
伊｢…！じゃあ、さ…今度こそ、二人で居酒屋行かない？｣
有｢えっ！行く！絶対行く！！｣
伊野ちゃんからのお誘い…！！！
今日はなんていい日なんだ…なんて思いながら笑いかけると、伊野ちゃんも嬉しそうに微笑んだ。
｢｢嘘だ…｣｣
行きつけの居酒屋のドアに貼ってある壁紙には、
でかでかと｢本日臨時休業｣の文字。
伊｢…ごめんねぇ、大ちゃん、｣
有｢大丈夫大丈夫！どうする？どこ行く？｣
伊｢うん…｣
…めちゃくちゃ落ち込んでる。
伊野ちゃん、ここの居酒屋大好きだもんなぁ。
伊｢…大ちゃん、ここの居酒屋大好きだから、この前のお詫びに奢ってあげたかったのに〜…｣
有｢…え、｣
"この前のお詫び"とは…
伊｢…あの時は本当にごめんね？｣
…言わずとも分かった。喧嘩のことだ。
あれは、俺が勝手にキレたから起こった事なのに。
仲直りしても、伊野ちゃんはまだ責任を感じていたのかな。
だから、今日も誘ってくれたんだ。
……伊野ちゃんには、払わせられないよ。
有｢…伊野ちゃん！よかったらさ…
俺の家、来ない？｣
.
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むにこめ(プロフ) - みー汰さん» コメントありがとうございます！！ええっ、本当ですか…！？そんな、本当に嬉し過ぎます…感情移入して読んで下さってありがとうございます( ; _ ; ) 自作でもよろしくお願いします！ (2017年3月24日 0時) (
レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
kahoketo0401(プロフ) - むにこめさん» いやいや、最高じゃあらわしきれないくらいです！！はい！待ってます！！ (2017年3月22日 21時) (レス) id: 0f2e983f87 (このIDを非表示/違反報告)
みー汰(プロフ) - むにこめさん» 初コメ失礼します！こんなにいい作品に出会ったのははじめてです！すごく感動しました！涙出てきました…！また、ありいの楽しみにしています！お疲れ様でした！ありがとうございました！ (2017年3月22日 19時) (レス) id: 965becef9f (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - kahoketo0401さん» コメントありがとうございます！！最高だなんて、もったいないお言葉です…(；-；) 次作でもよろしくお願いします！ (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - 苺猫カフェさん» コメントありがとうございます！！終わり方微妙かなと不安になっていたので、そう言ってもらえて嬉しいです^^* 次作でもよろしくお願いします！ (2017年3月22日 13時) (レス) id: f1d41cd502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むにこめ | 作成日時：2016年11月18日 22時
