40話 ページ43
『お前はまだ子供だ。』
どうやら話を聞いてくれるようだから続ける。
『いくら頭がいいって言ってもだ。だから、お前はもっと大人を頼るということを覚えろ。』
そんなに急いで大人になろうとしなくていいんだ。子供である時間を大切にして欲しい。そう思いながら話す。
《･･････に？》
『光源？』
《だ･･･れに？》
そのあまりにも弱々しい声に、数日前の不安気な瞳をした少女の顔を思い出した。
《パパもママもお義父さんも
声が震えているのがわかる。そして喋り口調も少し幼さ見え始めた。
《そんな中で誰に頼れって言うんですか･･･。》
『･･･学校の先生や他の親戚はどうなんだ？』
《･･･頼れませんよ。》
少し間が空いたことに違和感を覚えつつも話を続けるが
『何故だ？お前のすぐ側に居るんだろ？』
この一言がダメだったようだ。
《なぜ？じゃあ聞きますけど、貴方は自分を煙たがってる奴を頼るんですか？自分を可哀想なものを見る目で見てきて、見下してくる奴を頼るんですか？》
光源の言葉に思わず息を飲んだ。彼女はまるで今までためていた心の内を吐き出すように口を開く。
《
『っ！』
まだたったの15そこらの子供に、そんなことを言う大人がいることに驚きを隠せなかった。
《学校でも腫れ物に触るような扱いをされて！･･････プロヒーローだったパパが生きてればまだ社会の為になったのにって陰口叩かれる私の気持ちを貴方は理解できるんですか！！？？･･････教師にも生徒にも言われる気持ちがわかりますか？》
学校での話を聞いても、どこか信じられない自分がいた。前にこいつの学校へ行った時に教師から聞いた話とは違いすぎていたからだ。
《･･･当たってすみませんでした。相澤さんは何も悪くないです。》
『･･･光源。』
しばらくして落ち着いたのか、光源が謝ってきた。こいつが謝る必要はどこにもないというのに･･･。
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カンナ(プロフ) - ユカリさん» はじめまして、コメントありがとうございます！38話の注意を書いた際に、間違えて非公開にチェックをいれていたみたいです。教えていただきありがとうございました(●´▽`●)ただいま続きを書いてますのでお待ちくださいね！ (2020年11月24日 19時) (
レス) id: 1747199011 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - はじめまして。お話が凄く気に入りました。ただ37話がなく急に38話に・・・その間が凄く気になります。公開を楽しみにしていますね。 (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3cd6fe6c82 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - アンヘさん» ありがとうございます！こちらの作品でのコメント、初めて貰ったのでめちゃくちゃ嬉しいです(*^^*)頑張ります！！ (2020年11月24日 14時) (レス) id: 1747199011 (このIDを非表示/違反報告)
アンヘ - めっっっっっっっっちゃ面白いです！！！更新無理なく頑張ってください！ (2020年11月20日 9時) (レス) id: a8af1bfbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンナ | 作成日時：2020年4月29日 1時
