あかいろ (ページ10)

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それから5人でお弁当を食べた。
わたしのお弁当は、ばるくんが
バイクで持ってきたせいで
ありえないくらいに寄り弁になってて
みんなで爆笑した。

「でもさー。すばるくん、何でいつも
Aの家で寝るん？自分の家、隣やのに」

亮ちゃんがそう言ってジュースを飲んだ。

「わたしもよくわかんない。でもお互いに
習慣化してるのかも。」

そう言うと、ふーん。と興味なさげな亮ちゃん。

いやいや、聞いてきたのあんたでしょ。
と心の中でツッコミながら、
でも本当になんでなんだろう？と不思議に
思っていた。

「A、寝るぞ。はよ来い。」

そう言ってばるくんはいつも
わたしより先に布団に入る。

わたしが布団に入るとばるくんは
「ん。」と言って腕を出してくれて
腕枕をしてくれる。

ばるくんとその日にあった事を
話して、わたしが先に寝る。

これがいつものこと。
でもよく考えたら本当に不思議なんだなって
改めて思った。

「Aってば！聞いてる？！」

忠義の声でふっと我に返った。

「え？うん、聞いてたよ。
忠義が小5の頃にブランコから落ちた話でしょ？」

「A全然聞いてへんやんー！笑
今日のライブに来るかどうかの話やん！」

完全にボケてるわたしをよそに
みんなは今日のライブ構成について話してた。