あかいろ (ページ9)

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急に恥ずかしくなって下を向くわたし。

「Aちゃん、気にしたらあかんよ。」

まるちゃんが優しく声をかけてくれる。
まるちゃんはいつだって優しい。

「みんなAが可愛いから
ムカついてるだけやろ。」

亮ちゃんが目を掻きながら早口に言った。
あ。亮ちゃん照れてる。

「まぁ、すばるくんが悪いよな！笑」

ぐぅ正論を言う忠義。

「ほんまよ～。もぅ僕らどうしたらいいのさ～
でもAちゃんは守らなあかんな」

困るとオネェ言葉になるけど
いちばん男らしいしょうちゃん。

高校生活が終わったと思ってたけど
この4人が居てくれるから
まだ頑張れるし、大丈夫！

そう自分に言い聞かせた。

言い聞かせたのはいいんだけど、
しょうちゃんが巻き込まれたって
ことは残りの3人も可能性はある。

「ねぇ、あのさ、わたしの噂に巻き込まれるかも…」

そう言うと、忠義が

「この際、どこまで酷いウワサ出るんか
確かめてみようやー！」

と言い出した。

いや、あんたね…
自分も巻き込まれるんだよ？
とわたしが再度確認を取ると

「Aが悪いわけちゃうやろ。
言いたい奴には言わせとけ。」

亮ちゃんがそう言って
他の3人もそうやで。と頷いてくれた。