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夏祭りの小悪魔 3 ページ10

「女に手をあげるなんてなぁ…。近頃のナンパはこんなに手荒な手法なのかぁ」

『あぁ?弟は引っ込んでろよ』

そう言うと若い男性は修功を殴った。

「良いの?良いんだね?俺を殴って…」

と言いながらメガネを外した刹那、修功は先程殴ってきた若い男性に殴り返した。

「おい、お前ら。こいつみたいに痛い目に遭いたくなかったら、…今すぐ俺達の視界から消えろ!」


『す、すいませんでした…!』

ナンパしてきた若い男性達は一目散に逃げていった。

…え?修功、だよね?

修功、なんだよね?


「ひ、修功…?」


「…ん?」

そこには、いつもと変わらない優しい笑顔を浮かべるよく知る修功がいた。

「怖かった…」

「ごめんね、僕が目を放したから不安な思いさせちゃって…」

いやもう一つ、修功が怖かったんだけど…。

私は修功に抱きついて泣きじゃくった。

「修功が、ひっく、早く、来てくれないかなって、ひっく、ずっと思ってた…」

「姉ちゃんの為だったらどこにだって行くから!」

修功はメガネをかけてぎゅーっと抱き締めてくれた。

「今日さ、僕に付き合ってくれる…?」

「うん、付き合う…」


「やった〜」

と言うと不意打ちの如く額にキスされた。



他の屋台もまわって、花火をみようと言う話になって修功と花火をみていた。

「花火綺麗ね」

「…」

「ん、修功?」

「花火も綺麗だけど姉ちゃんの方が綺麗だよ?」

「ははっ、何ベタな事言ってんの。謙遜しないで」

「いいや?」

顔をグイッと修功の方に向けられる。

「率直に綺麗だと思ったんだよ?姉ちゃん、大好きだからね…」

はにかんだ修功にむぎゅーっと優しく抱き締められた。

は、恥ずかしい…。

この光景を色んな人に見られるわ、修功が急に小悪魔になるわ、色々恥ずかしい…!





夏祭りの小悪魔 fin

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設定タグ:伊沢拓司 , 水上颯 , 鶴崎修功
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きな粉 - 伊沢さんかわゆす (2018年2月19日 21時) (レス) id: f3090b230f (このIDを非表示/違反報告)
カコ - ほわほわ可愛いです。ありがとうございます! (2018年1月14日 16時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - ありがとうございます! (2018年1月10日 0時) (レス) id: 15b1881bce (このIDを非表示/違反報告)
亜沙美(プロフ) - 海月さん» すいません、訂正させていただきます。私と東大王の色恋沙汰にて書かせていただきます。 (2018年1月9日 22時) (携帯から) (レス) id: a88408ba2d (このIDを非表示/違反報告)
亜沙美(プロフ) - カコさん» またリクエストありがとうございます。ほのぼの系のお恵み感謝致します…。 (2018年1月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a88408ba2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜沙美 | 作成日時:2017年12月17日 17時

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