～君へ～[ARS]part4 (ページ17)

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92　お世辞でもページ17

　
　
時刻は、日付けを越えて1時間程が経とうとしていた。
　
　
A「飲みますか？」
　
和「飲む。」
　
　
私は、缶ビールを二本持ってきて彼に一本を手渡し。
　
そのまま、絨毯の上に座って。
　
ビールを一口飲んだら。
　
　
シュッって、前回お酒を飲んだ時の記憶が私の脳をよぎり。
　
飲む量抑えないと、また今日も同じことやっちゃうな、とか思いながらもう一口含んだ。
　
　
　
ピッ
　
　
そしたら電子音が聴こえて。
　
見ると、ニノがテレビを消していた。
　
　
和「A。彼氏…まだ出来てない？」
　
A「ええ？……出来てませんよ？
私には魅力ないみたいだから。長ーく、いないんです」
　
私は、眉を下げて笑った。
　
　
和「Aには十分魅力があるよ。」
「いえいえ…どこにそんなのあるのかってくらいないです…//」
　
私に魅力があるなんて…
　
お世辞でも、ちょっと嬉しい。
　
でも、思ってる場合じゃなかった。
　
　
和「そんな謙遜することないんじゃない？
その一つ一つに、俺は惹かれたんだから」
　
　
　
'惹かれた'って……
　
　
　
和「A。好きだから、付き合ってよ。」