77 片方が side智 ページ2
次の日。
智「ねぇ。なんか知ってる？」
今日、一緒に仕事する彼に昨日の状況を聞いている。
雅「…」
黙ってるけど。
智「どうしても言えないようなことなら聞かないけど…」
雅「…言えないとか、そういうのじゃないんだけど……リーダーには一応言っとく」
智「うん。教えて？」
雅「翔ちゃんが……Aちゃんに恋してるんだ。」
智「翔くんが、Aちゃんに………」
ちょっと心の中でびっくりしてる俺。
そしたら
雅「うん。でも、それだけじゃなくて…」
またさらに話を始めた。
智「それだけじゃないって、どうゆうこと？」
雅「俺の堪が当たってるなら、ニノもAちゃんが好き。
本人はまだ、気づいてないみたいだけど。
それでさ。昨日話の流れで、翔ちゃんがAちゃんを好きなの、ニノが知っちゃって………」
智「だから、ニノちゃんは翔くんに嫉妬してる訳だ。」
雅「まぁ…。あ、
このことは秘密ね。知らないふりだよ？」
智「ん。教えてくれてありがとね？
俺、もしこのまま知らなかったら、何が何だかわかんなくなってたかも」
雅「かもね。でも、二人とも告白したらどうなるのかなぁ…？」
智「んー……意外と、どっちも振られたりして。笑」
雅「そーかなー？笑」
俺は、なんとなくそれを願っていた。
だって、叶わなければ
どちらか片方だけが幸せになり
もう片方だけが
とても悔しい思いをすると思うから。
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作者名：神城りお | 作成日時：2015年8月27日 15時
