被害者【鬼滅の刃】

崩壊・伍〈修正済〉 ページ6

喪失感を感じながら自分の屋敷へ帰る。

『…何でかな…何が悪かったのかな…』

馴れ馴れしかったかなぁ？

『辛いな…』

？「ｶｧ｣

『…蓮(れん)…来てくれたんだ…』

この子は、私の鎹鴉の蓮。男の子。

蓮「大丈夫ｶ?」

『…大丈夫…って言ったら噓になるかな…ｯ…』

蓮「…明日ﾊ柱合同会議ｶﾞｱﾙｿﾞ」

『…私と愛澤さんの事？』

蓮「ｿｳﾀﾞ｣

『…そっか。
　…やっぱ信じてもらえてないよね…』

蓮「…多分ﾅ…」

…目に見えて辛い

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〜天屋敷・玄関前〜

…居る

胡蝶さんが。

胡「あら、やっと帰って来たんですか？」

『…何でここに来たの？胡蝶さん』

胡「貴女如きに苗字を呼ばないで頂きたいのですが？」

『…蟲柱、何でここに来たの？』

胡「ただ、新薬の実験台になってもらいたいんですよ？」

『…鬼にすればいいんじゃない？』

胡「私から貴女への処罰です。まぁ、こんな事で到底許せませんが」

『…私を信用してくれないの？愛澤さんの事しか見ないの？真実を見ないの？』

胡「何なんですか貴女。
　 さっさと罪を認めて下さい」

『…私、何もしてない』

胡「隊立違反をした人が、今更何を『それなら貴女達も同じだよ』はい？」

『自分達の独断で私の事を蹴ったよね？殴ったよね？
　それで貴女はこれから私に毒を盛ろうとしてる。そうだよね？』

胡「…私達は執行者です。断罪者です。裏切った人を痛めつける事の何が悪いんですか？」

一方的に意思を押し付けてる奴らのどこが執行者だ、どこが断罪者だ。

『愛澤さん…いや、愛柱の事を守りたいの？』

胡「そうですよ？裏切り者の貴女の手から。」

裏切り者は愛柱の方なのに。

『そんなに言うなら明日の柱合会議で愛柱が被害を受けたっていう証拠を出して』

胡「簡単に出ますよそんなの」

出たとしたらそれは噓だ。

『…それで、まだ私に毒を盛る気はある？』

胡「当たり前ですよ」

『そっか…』

もう、いいや。

信じてもらえないなら、毒を盛られるのも一興かな…

『はは…どうぞどうぞご自由に。したいようにすればいいよ』

胡「あら、罪人の割に潔いですねぇｯ」

蟲柱はそう言って刀を抜いて私に刺した。

『ｯ』

痛い

胡「どうですか？毒、効いてきました？」

むしろ痛いを通り越して熱いｯ

『痛ｯ…』

胡「ちゃんと効いてるみたいで安心しました！」

まずｯ吐き気ま…で何か…遠…

そして私は意識を手放した

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