24歳 ページ9
私がそっとスコッチさんとライさんがいるであろう場所をそっと覗いてみる。スコッチさんが自分の胸に拳銃を当てている。どうするか。私は拳銃の一つだけ弾を入れ、スコッチさんの持つリボルバーを狙って撃った。
パシッ
弾がスコッチさんの持つ拳銃に当たり、手元から離れた。私は横目でバーボンさんがこちらに向かってくる姿を目にした。
スコッチさんの元にかけより、
「撃たれたら死んだフリをしろ!」
私はスコッチさんの心臓に向けて、発砲した。そして、胸ポケットのスコッチさんの携帯をぶち壊した。
何とか守りきれた。カンカンカンとバーボンさんがあがってきた。
「スコッチ!?しっかりしろスコッチ!?」
バーボンさんは慌ててスコッチさんを揺さぶる。
「くそ!」
バーボンさんはスコッチさんの心臓の音を聞こうとする。ヤバイ!!
「心臓の鼓動を聞いても無駄だ。死んでいるよ。」
ナイス!ライさん!!ってあれ??
「拳銃で心臓を..ブチ撃ち抜いてやったからな...」
これ以上バーボン見ないで!!これちょっと不自然すぎるから!!弾が貫通していないし、服も破れていないから困るよ!!
「バーボンさん、ライさん、オレが始末しておきます」
私は一刻も早くバーボンさんからスコッチさん否、諸伏さんを離すべく駆け寄る。
「バーボンさん、ジンさんに報告を」
私はスコッチさんの体を奪う。バーボンさんは私を睨み付け、携帯を取り出し、この場を立ち去った。彼がいなくなるのを確認すると
「はぁぁぁ〜。よ、良かったぁ」
私は緊張が抜け、腰を抜かした。
こんな簡単に騙されてくれるなんて。疲れをためちゃダメだね?バーボンさん?
「諸伏さん?大丈夫です?」
諸伏さんはのそりと起き上がる。そして、私を怪訝な目で見つめる。
「坂本、お前..」
「え...あ、や..取りあえず、逃げましょうか」
私は諸伏さんの手を手を掴んだ。だが、
カンカンカン
誰かがまたこちらに向かってきた。
だ、誰かきたよ〜!!
私は諸伏さんの肩をガシリと掴む。ここまでうまく言ったのに..。私は諸伏さんの肩を掴みながらカタカタと手を震わせてしまう。
しかし、現れたのはライさん。
「どういうことだ...坂本」
ライさん、彼はFBIからの潜入捜査官だろう。調べによると彼は赤井秀一。昨夜ぱぱっと調べた情報だから信憑性は少ない。
一か八かで聞いてみるか?
「ここじゃ誰に聞かれているかわかりません。場所を変えましょう」
59人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:純情調教師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu262/
作成日時:2020年6月16日 0時