24歳 ページ8
風見先輩にスコッチさんが組織から疑われていると忠告してから一年。私は今日もジンにこき使われている。
「スコッチがNOCだったとはな..」
どうやらスコッチさんの話らしい。
「坂本!ライと共に今日、スコッチの始末に行け。邪魔はするなよ??」
「あら、ジン。あなた、ライもNOCだと疑っているの?ボウヤを連れていくなんて。」
あれ?私って意外とジンさんに信用されてる?それより邪魔って...
「お、オレですか??」
「あぁ」
ジンさんの表情にどぎまぎする。いや、この状況はスコッチさんを助けられるかもしれない。
タイミングよく、廊下を歩くライさんを見つけた。これからスコッチさんを追い詰めに行くのだろう。
「おい、ライ。坂本も連れていけ」
「そんな足手まとい押し付けられても困るんだが」
ライさんって本当に酷いよね。今日は私も懐に拳銃忍び込ませてるからやる気はあるよ??とは言っても銃弾じゃなくて血糊の入った銃だけどね。
風見先輩からスコッチさんの事は詳しく聞いている。スコッチさんはここで亡くなる人材じゃない。
ライさんは私を見て、ため息をついた。
「来るといい」
私はライさんのさらさらヘアを眺めながらライさんの車の助手席に乗り込んだ。何処に行くのか目的地が分からないままある廃ビルに到着した。ライさんは下りるが
「お前はここにいろ」
とだけいい、ビルの中に入っていった。
いやいや、それは困るんだが。
私はそっと車から出て、ライさんとスコッチさんのいる廃ビルに乗り込んだ。
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作者名:純情調教師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu262/
作成日時:2020年6月16日 0時