検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:20,390 hit

28歳 ページ27

「うぉっ!!お、おれ、重たいですよ!?」

気づいた頃にはジンさんに姫抱きにされていた。まさかそんなことをするだなんて思わなかった。ベルモットさんですら驚いている。

「うるせー。黙れ」

私を殺そうとしたくせになぜこんなことをするのだろう。それとも元々殺すつもりはなかった?
確かにあのときのジンさんの発砲は甘かった。
即死する部位を避けていた。

「重い」
「すみません...」

ジンさんは眉間にシワを寄せる。

「ジン、あなたどうしちゃったの??」

それは私も思う。
ベルモットさんはジンさんの後を追ってくる。

「お前には関係ねぇ」
「ふふ、イヌの大切さに気づいたのね」
「フン」

図星か...用はジンさんのイヌである私に愛着が湧いてしまったと...

私はよく分からない焦りを感じる。

「お前は殺さねぇ。そして、組織から逃がさねぇ」

なんて束縛の強い飼い主だ。お散歩くらいいいじゃないの??

「ジン、お散歩は?」
「飼い主と一緒ならな」

わ、私は犬ですか...

まぁ、私が一番、見誤ってはいけないのはご主人様が誰かということ。

「坂本...」

路地から抜け出した明かりの先にいたのはバーボンさん。私を見て、とても驚いている。

「よぉ、バーボン。俺のイヌがお世話になったようだな」

ジンさんはなにも言わないバーボンさんの横をすり抜ける。
何か胸がザワザワする。
ここでバーボンさんに出会うのはいけなかったのでは??

「ジン!坂本をどーするつもりなんです!?」

ジンさんの背中に向かって叫ぶバーボンさん。
ジンさんは足を止めて顔だけ振りかえる。

「こいつは俺のイヌだ。どうこうしようがお前には関係ねぇ」

そのままジンさんは私を姫抱きにしたまま、黒い車に向かった。

28歳 sideバーボン→←28歳



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 性転換 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:純情調教師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu262/  
作成日時:2020年6月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。