検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:20,385 hit

25歳 ページ13

「あら、ボウヤ。久しぶりね」

私はずっとジンさんと任務だったものだからベルモットさんに会うのは久しぶりだ。
それより、ボウヤって言われるような年齢じゃないんだけどね。

「お久しぶりです!ベルモットさん!」

ベルモットさんはにこりと私に微笑むと私のシャツを掴み、自分の近くまで引き寄せる。

「これからショッピングに行くのだけれど荷物係を頼んでいいかしら?」
「はい!!大丈夫ですよ!」
「ふふ、ありがとう」

荷物係なんていつぶりだろう。最近はジンさんのマッサージや銃の手入れなんかさせられて、下手くそだって殴られてばかりだったのに。

「あなた、傷が増えたわね...」

ベルモットさんは私の腕や顔にできた傷を見て呟く。確かに、日に日にジンさんの行為はエスカレートしている気がする。

「可哀想に...私の所へ来ない?」

ベルモットさんの元かぁ。でも今は風見先輩がジンさんの情報を求めているからなぁ。

「大丈夫です!ご心配ありがとうございます!ジンさん、ああ見えて優しいんですよ?」

危ないときは助けてくれたり、撫でてくれたり?する。
今はそうしてプラス思考でいることが最善策だ。私は車の運転席に座り、ベルモットさんは助手席に座る。
なんやかんや、ベルモットさんのお隣に座らせていただくのは初めてなんだよね。車を発進させ、ベルモットさん行きつけの宝石店やブティックを回った。

「ベルモットさん、ファッションセンス良すぎて俺、感動しちゃいましたよ!」
「あら、私、こう見えて大女優なの覚えてる?」
「あ!...」

思いっきり忘れていた。そういえば、この方、クリス・ヴィンヤードだったな。
私の顔を見て、ベルモットさんはクスッと笑う。羨ましいほど綺麗な顔。

「あなたは本心から私を褒めてくれるのね」

え...?

「あなたの言葉にお世辞が無いのよ。あなたはバカ正直というかね」

なんか褒められているのか?喜べばいいのか??

「褒めているのよ。きっとジンもあなたの言葉がくすぐったいのでしょうね」

何を言っているのかわからないが、どうやらジンさんは私の言葉がくすぐったいらしい。
ベルモットさんが言ったこの言葉の意味は一週間経っても分かることはなかった。

26歳→←24歳



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 性転換 , 黒の組織   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:純情調教師 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nomuharu262/  
作成日時:2020年6月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。