【名探偵コナン】私は風見先輩のイヌです (ページ2)

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23歳ページ2

___ジンの動きを探ってくれ__風見___

ｶﾁｬ
私は現在黒の組織の末端として活動している。と一人称は私だが私の生物学的性別は“男”だ。

ほんの少し前まで私の生物学的性別は女であったし、職業だってこんな物騒な仕事はしていなかった。私は誇るべき国家公務員化学警察研究員であった。まだ入ったばかりなのに。そこで丁度ある薬の研究をしていた。薬を研究するにあたってその薬を再現できなければ薬については理解できないであろうという研究員代表の主任の考えでその薬を自分達で作ろうと研究していた。
ある日、私は風邪を拗らせたまま職場に来てしまった。そんな私を見かねた主任は私に風邪薬と思われる物を渡した。私はそれを服用した。
するとなんということでしょう！気づいた頃には私の体は男の体になっているではないか！
丁度その時、大学卒業後も仲良くさせていただいていた風見先輩が私に声をかけてきたのだ。

「実際に会うのは久しぶりか？A」
「お久しぶりです、先輩！お元気そうで何よりです」

主任が渡した薬は後日、研究途中で作成していた薬の試作品だと言い渡された。私が男になってしまったと責任を感じた主任は当日よく研究室に顔を出していた風見先輩に相談したのだ。

「お前は昔から変わらないな」
「風見先輩はスーツ似合ってますね」

他愛のない話をしていた。

「本題だが、その姿だと研究室内も混乱になりかねない。」
「ってことは退職しろってことですか！？」
「そうだ。だが、俺から一つ仕事を紹介したい」

このときの風見先輩の声は聞かなかった方が良かったのかもしれない。
だってこんなに危ないことをさせられるとは思わなかったのだから。

「俺のエスとして働かないか？」
「え？イヌ？？？」
「違う、エスだ。」