【刀剣乱舞】愛され少女は自覚なし。 (ページ20)

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★ ページ20

燭台切さんが来てくれて、料理を手伝ってくれた。

『すごいです！！何処かの旅館のご馳走みたい！！』

柄にもなく燭台切さんの作った料理に興奮している。

「そんな、、褒められるほどのことじゃ...」

燭台切さんは照れ臭そうに顔をそらす。

料理もできてイケメンって...もう流石伊達。

『私、こんな料理作れないですもん！燭台切さんは天才です』

「そうかなぁ？」

照れ隠しなのか、目の前の胡瓜を大量に酢漬けする。

どうせなら沢庵作って欲しいな←

「主、慣れてきましたね」

何に？と思ってこんのすけの方を向く。

「僕にって事だよね」

こんのすけの発言に対してだろう。

確かに今、燭台切さんに緊張しない。

私、成長したのかも！？

「主、慣れただけですよ」

こんのすけは呆れたような表情で私を見る。

私はこんのすけをチラッと見てため息をついた。

コトコトと煮込む音とトントンとまな板に包丁が当たる音が響く。

『こんのすけ？』

「なんでしょう主様」

ふと私は大変な事を思い出してしまった。

『学校は？？』

燭台切さんの作業の手が止まる。

こんのすけの表情がみるみる険しくなってくる。

「...全く考えていませんでしたね。主様は学校には通っておられないのかと..」

『酷い！これでも学年上位の成績なんだよ！？』

只今、学年は長期休暇中であと少しは時間に余裕があるんだけど。

「せ、政府の方に..相談を..」

こんのすけがしぶしぶと部屋を出ていった。

燭台切さんは不思議そうな顔でこんのすけの背中を見つめていた。

「学校というのは行かなくちゃいけないのかい？」

『はい、将来にも関わってきますので』

私は大学にも行くつもりです。

燭台切さんは考え込むように手を顎に寄せる。

「ここから通えばいいんじゃないかな？？」

『そうなると...私は転校しなければいけないですね』

「転校..というのはしてはいけないのかい？」

『まぁ、自分が選んで必死に勉強して入った高校ですからね。転校..というのはちょっと...』

あれ？？あれれ？？

燭台切さんの顔が怖いよ？

「じゃあ退学しかないね。君はここの主なんだから」

なんてことを言い出すんだ！

それよりさっきの会話覚えてる？

自分が選んで必死に勉強して入った高校なんですけど。

『退学はちょっと...』

燭台切さんの顔が怖いです。

泣きそう。。