【刀剣乱舞】愛され少女は自覚なし。 (ページ16)

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「主様、次は和泉守兼定様と堀川国広様の部屋です。」

今度は二振りなのね。

『はい』

ある部屋の前へ行く。

ﾄﾝﾄﾝ

『失礼します。新しく審神者として就任しました、
Aです。よろしくお願いいたします。』

すると障子を開けたのは和泉守兼定さんで。

「よぉ、待ってたぜ。
さっきはすごいぶちかましてたな。」

そう言えば、見られてた。

うわぁ、恥ずかしい！

顔が熱くなる。

「主、ゆでダコみたいだぜ。
まあ、中に入れや。」

和泉守兼定さんに言われるがまま、部屋にお邪魔すると、

堀川国広さんが温かいお茶を用意してくれていた。

「主さま、どうぞ、お座りください」

あれ？

この方たちは私が主になるのが嫌じゃないのかな？

『あ、ありがとうございます』

「なんか不満そうだな」

和泉守兼定さんが眉をひそめる。

『あ、あの、別に不満が有るんじゃないんです！
ただ、今までより優しくもてなしていただいたものですから。』

堀川国広さんが私の目の前にお茶を差しだし、

「まぁ、僕たちも加州清光と同じで二人前の主の代からいますからね。」

ふと加州清光さんと会ったときのことを思い出す。

確かに拒絶はされなかった。

「主がこんなに可愛らしい方なんて僕も兼さんも嬉しいですよ」

『あ...ありがとうございます！』

か、可愛らしい..だなんて！！