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俺、ずっと部屋の前に立って大琳が出てくるの待ってたんだ。
「大ガマ…どうしよう…」
部屋からやっと出てきたと思えば服はいつもの。でも、いつも俺をガマ兄って呼んでたから大ガマって呼ばれたときは真剣に聞いてやろうって思えた。
「ん?どうした、何でも言え!兄ちゃんが何でも聞いてやる。」
「うん…私……」
そのまま黙り混んじまって
「どうした?何でも言っていいんだぞ。」ナデ
言葉に混じってやさしめに大琳の頭を撫でてやったりしてみた。
「…私、誰かを殺してしまうかもしれないっ…!」
やっとその口から出た言葉は、恐ろしくて。
「…大丈夫だ。俺はお前が何をしようと離れたりしない。」
俺よりずっと小さな体を引き寄せて抱き締めてみた。
「私が…誰かを殺してしまいそうになったら…止めてくれる……?」
「あったりめぇだ!」
「!……ガマ兄…ありがと、大好き」
「!…ん。俺もお前が大好きだ。だから…」
その大好きはどんな意味なのか、お互い分からず。
「命かけてお前を守ってやるよ!」
今にも消えてしまいそうな大琳の体を強く抱き締めて、すすり泣く大琳の小さな背中をさすってやったんだ。
「やぁ。元祖の大将さん?我が本家軍に何のようかな?」
「キュウビか。すまんが、これと言って用はないのだが、大ガマと大琳はおるか?」
「ん?居るけれど…君には会わせられないねェ。」
「?…何故だ?」
「何故って…知ってるだろう?我が本家のお嬢様は土蜘蛛。君が嫌いだってことをね。」
「では何故、大ガマは出てこない。」
「それは…妹が何よりも大切だからでしょう?」
「意味がわからぬ。もうよい、上がらせてもらうぞ。」
「なっ?!」
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ゴルリオ - ありがとうございます!楽しみにしています! (2016年9月11日 10時) (レス) id: e80f6e5c4f (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ゴルリオさん» ヤンデレですね!了解です!何だか、影オロチの小説が今日中に完結してもおかしくないペースですので今日中に女郎ちゃんは作れるかもです! (2016年9月11日 10時) (レス) id: 42e94ed54b (このIDを非表示/違反報告)
ゴルリオ - ちょっと女郎ちゃんヤンデレちっくがいいですねw (2016年9月11日 8時) (レス) id: e80f6e5c4f (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ゴルリオさん» リクエストありがとうございます!了解しました!落はどんな感じがいいでしょうか?大ガマみたいな感じか、普通にハッピーエンドかなどなど…夢主ちゃん設定など… (2016年9月11日 8時) (レス) id: 42e94ed54b (このIDを非表示/違反報告)
ゴルリオ - そうでしたかwとてもおましろかったです!影オロチのつぎは女郎蜘蛛をかいていただけたらうれしいです! (2016年9月11日 8時) (レス) id: e80f6e5c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuri | 作成日時:2016年8月17日 15時