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有馬side
溜まっていたデスクワークを終わらせふと窓の外を見ると日が沈み初め薄暗くなっていた。
…そう言えばAの所に行かないと。
凝り固まった肩を解しAが居るであろう部屋に向かう。
数回ノックをしたが返事はなく寝ているのかもしれないと控えめに扉を開けると案の定部屋に備え付けられたベッドでぐっすりと眠っているAが目に入った。
「初日だし疲れたか」
慣れない環境だったし仕方ないのかもしれない。しかしこのまま局に寝泊まりされるのも困る。
…そういえば生活面のこと伝えるの忘れてた。
まぁ後で説明すればなんとかなるか、と自己完結させ目の前で眠っているAに声を掛けた。
「…A、起きて」
肩を軽く叩いてやると小さい呻き声を上げながら身を捩り、掛けていた布団を頭まで被ってしまう。
「…」
今度は少し強引に布団を引き剥がすと漸く目が覚めたのか機嫌が悪そうな顔でこちらを見る。
『…んだよ、有馬か……ふぁ…あ…』
欠伸をしながら状況を理解したAは少しボーッとしていた。
「ごめん、寝かせてやりたいのは山々なんだけど…帰らないといけないから」
『…帰るって、何処に？』
俺、コクリアに戻るんじゃないの？と不思議そうな表情を浮かべながらこちらを見てくる。
「うん、その事なんだけど局長の命令で俺の家に住むことになってる」
『ふーん…………って、はぁ！？』
「A、煩い」
『いや、馬鹿なのか？立場とか気にした事ない訳？』
「文句なら俺じゃなくて局長に言って」
俺なんかが局長に言えるわけないだろ、と項垂れるAを宥めながら取り敢えず帰る準備をするように促す。
「デスクで待ってるから、終わったら来て」
『…はぁ、分かったよ』
…物分りが良くて助かるな、なんて。
そんなことを思いながら部屋を後にした。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
