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『…検査？』
「仮にも君は喰種だからね。定期的にRc値とかを記録して上に提出しなきゃ行けないんだよ」
『特等も大変だな』
場所は変わり医務室。
有馬にそんなことを言われ指定された場所に足を運ぶ。
「よく来たね」
『…どうも』
物腰の柔らかそうな医者が目の前に現れ、パラパラと手元の資料を流しみる。
「…なるほどね。じゃあ、検査するから。内容はRc値の測定と…あとは再生能力についてだね。とりあえずそこのベッドに横になって」
言われるがままに近くにあったベッドに横になり無機質な天井を見つめていると何やら様々な器具が体に取り付けられていく。
「…ちょっと体が怠くなるけど我慢してね」
その言葉と同時に腕に何やら注射器を充てられ内容物を体内へと流し込まれた。
暫くするとそれの効能が現れ出す。
『…ｯなに、打ったんだ』
「あぁ、Rc細胞抑制剤だよ。暴れてもらっては困るからね」
麻酔とは違う、身体がだるくなり思ったように体を動かせない。何処か思考もぼんやりとしていた。
そこからの記憶は曖昧だった。
*
目が覚めると再び見覚えのある天井が目に入った。
「目が覚めたかい？」
『……は、い』
確か検査をして、それから…。だめだ。何も思い出せない。
ズキズキと痛む体を無理矢理に起こし何があったかを理解しようと頭をフル回転させているとそれを見兼ねた医者が口を開いた。
「気絶してたんだよ、君」
『…は？気絶？』
自分に一体何をされていたか理解出来ていない黒宮は頭に疑問符を浮かべるばかりだった。
「そう。…何があったかは聞かない方が幸せなんじゃないかな？」
そういいながら手元の資料に加筆していく医者の手元をじっと見つめた。
「…体はまだ少しだるいかもしれないけどあと1時間もすれば薬も切れるはずだから。暫くは安静にしておくこと。有馬特等にも伝えておくよ」
『…わかりました。』
まだ本調子じゃない体で動いてもしょうがない。医者に言われた通りに安静にしてようと資料を片手に部屋を出ていった医者を背中を見送った後、再びベッドに身を沈め瞼を閉じた。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
