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「…そこ、隠れてないで出てこいよ」
「バレてたのか」
「あ、有馬さん！？」
ネクロフィリアの声によって出てきた有馬に対して いつの間に、と思わず声が漏れてしまう。
すると有馬はそのまま黒宮に近寄り声をかけた。
「…A」
『…やだ……さわ、るな…』
「…」
有馬は弱りきった黒宮の声に伸ばしていた手を無意識に引いてしまう。
「有馬さん…」
「ネクロフィリア、ひとつ聞きたい事がある。」
「何」
少し落ちてきていた眼鏡を押し上げネクロフィリアと視線を合わせた。
「実験体になってたのは孤児達って本当なのか」
「俺が知る限りはな。…ま、例外も居るだろうけど」
そう言うとネクロフィリアは飽きたとでも言うように欠伸を漏らす。
『……あ、りま、』
黒宮は焦点の合わない目で必死に有馬を捉えようとしていた。
ユラユラと揺れる瞳はとても不安げだった。
「大丈夫だよ、A。」
有馬がそう言って黒宮を抱きしめると少し落ち着いたのか静かな呼吸音が聞こえてくる。
「…ハイセ、ネクロフィリアの尋問は今日は終わりにしよう。報告書、よろしくね。」
有馬は軽々と黒宮を抱き上げコクリアをあとにした。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
