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「さて、と。」
有馬の後をついて行くと きぃ、と音を立てて開いた扉の先には机と椅子が綺麗に並べられていた。
『…何もこんな所まで来なくても』
「まぁ用事は話だけじゃないから。」
今まで背中を向けていた有馬がくるりとこちらに向き直り視線が交わる。
『…んで、何』
「うん、先ずはAの行動範囲についてなんだけど局内であれば基本的には自由に行動してもらって構わないから。でも外出する時は俺か他の捜査官同伴で行動してもらうことになってる。」
まぁ妥当な判断か、と黒宮は考えながら適当に椅子に座った。
『飯は？』
「それは今までどうりこっちから支給することになると思う。…捕まえた喰種の赫包さえ回収出来ればあとは好きにしていいよ」
『共喰いの趣味はないんだけど』
共喰いをするのは色々とリスクを背負うしやっぱり人間の方が美味しい。
…バレなきゃいいか。
「それと、もうひとつは」
その言葉と同時に座っていた椅子ごと後ろに傾いていく。
『…ｯ!』
咄嗟に鱗赫を出し体制を立て直す。下を向いていた顔を上げると眼前にはボールペンの先端が向けられていた。
『…何』
「Aの力試しをしたくて」
この場にそぐわない微笑を浮かべる有馬に心の中で舌打ちをしながらジャンプをして有馬との距離をとる。
「うん。やっぱり喰種は身体能力が高いね」
有馬は来ていたジャケットを脱ぎこちらに向かってくる。
…マジでやる気か、コイツ。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
