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「今回の標的はネクロフィリア。Sレート喰種だね」
『…死体愛好、ね』
佐々木に渡された資料には今までの被害の状況や操作の進捗などが書かれている。
「名前の通りって感じなんですけどね…前の事件現場に付着していた液体を調べたら喰種の体液とホルマリンが検出されたので恐らく死体は保存してありますね。」
『さっさと食っちまえば良かったのに』
「黒宮さん？」
『…聞かなかったことにしてくれ』
死体を保存せずに食べてしまえばCCGに見つかることなく生活できただろうな、とこれから捕らえようとしている人物に同情している自分がなんなのか訳が分からなくなった。
「なぁサッサン。資料には調査中って書いてあっけどいくらなんでも情報が少な過ぎねぇか？」
「それなんだけどね…CCGも別の案件の対応に追われてたみたいで。本格的な捜査は僕達が初めてって所かな」
確かに資料には名前と最後の目撃情報しか書かれておらず具体的な赫子のタイプ等は書かれていなかった。
『先ずは聞き込みってことか』
「そういうことになります」
喰種が喰種を捜査するなんてどういう状況だ、と少し呆れながら溜息をつく。
「捜査は二手に分かれて行うことになってるから不知君と瓜江君、才子ちゃんと六月君、あとは僕と黒宮さんに別れて捜査しよう。何かあったらすぐに連絡すること。いいね？」
「了解！早く行こうぜ瓜江！」
「分かってる(俺が絶対見つけて駆逐してやる)」
不知と瓜江はテンションの高低差が激しいが何だかんだ仲がいいのだろうとその背中を見送る。
「じゃあ俺達もいこうか、才子ちゃん」
「しゅっぱ〜つ！！！」
いつの間にか起きていた米林と六月は 失礼します と言って部屋を出ていった。
「さて、僕達も行きますか。」
『……なぁ琲世』
「…？どうかしましたか」
『…なんでもない。ほら、行くぞ』
何かを躊躇った黒宮に佐々木は少し不思議に思ったが少し強引に引かれた腕について行くしかなかった。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
