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「あ！そうだ！良かったらうちでご飯食べていきませんか？…っていってももう作ってあるんですけど…」
作ってあるのであれば断るのは申し訳ない、と思い渋々承諾することにした。
*
暫くすると人間の食べ物の香りがしてくる。
…どうせ人間の食い物は食べれない。吐き出せばいいだけの話だ。
そう考えていると佐々木は困ったように笑いながら黒宮が座る席にあるものを差し出した。
「はい、どうぞ」
『…』
そう言って目の前に出されたのははこんがりと焼かれたステーキと思わしきもの。
すると佐々木は黒宮をじっと見つめて口を開いた。
「有馬さんから話は聞いてます。…安心してください。黒宮さんでも食べられるようにしてありますから。」
珈琲、用意してきますね とパタパタとキッチンに駆けて行った佐々木を視線で見送ったあとに差し出された肉を見つめた。
試しに、出せれたナイフとフォークで一口大に切り口元に運び匂いを嗅いでみるとなにやら嗅ぎなれた匂いが香ってきた。
恐る恐る口に入れると火が通してあるため生肉ほど柔らかくはないがいつも食べている人肉の味がした。
「ね、大丈夫だったでしょう？」
ニコニコと笑いながら珈琲を持ってきた佐々木から思わず視線を外してしまう。
『…ありがとう、ございます』
「いえいえ。」
『…あの、他の人達の夕飯は』
「あぁ、あの子達は先に済ませてあるから大丈夫ですよ。大事な話があるからこの部屋にも入らないでくれって頼んでおいたので誰かに見られる心配もないのでゆっくりしていってください」
『何から何まで、すいません』
頭が上がらないとはこのことを言うんだろう。こんな気遣いができる部下を持った有馬が羨ましい、と思いながら久しぶりのまともな食事を堪能した。
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なゆゆん - 続きが気になります！夢主がめっちゃ好きです！更新頑張ってください！！ (2023年1月1日 10時) (
レス) @page31 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 更新楽しみにしてます！文才も素晴らしいと思いますし憧れです！…イチコメGET！ (2019年9月29日 19時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2019年7月14日 9時
