深紅と漆黒の恋物語 ｢shrn｣

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ガチャりと楽屋の扉が開いた。


…誰…? 誰が来たん…? ショウくんの共演者の人…?


そーやとしたら、俺、邪魔やない…?



｢…レン｣


｢っへ…ショ…ウ…?｣


｢…すみません、キヨハラくん。2人にしてもらえませんか?｣


｢ふふ、はい、大丈夫ですよ。レン、ちゃんと話し合うんだよ?｣



そう言って、ショウくんは座っていたソファから立ち上がって、楽屋を出て行ってしまった。


え…!? ちょ、ショウと2人はキツいて…。



｢レン、あのさ…｣


｢っ…き、聞きたないっ!!｣


｢え、レン…?｣



嫌や…嫌やもんっ…。


そんな、神妙な顔つきせんといて…っ。


別れるなんて…言わんで…!


嫌や…ショウと別れるなんて…絶対に嫌や!!


ショウは俺のやもん…!



｢レン、俺は別に別れようとは思ってないよ｣


｢えっ…?｣


｢ていうか、レンと別れるとか俺が無理｣


｢お、怒ってへんの…?｣


｢…怒ってはいる｣


｢や、やっぱり…｣


｢でも、レンの距離感バカは直らないと思ってるし、一々気にしてても仕方ないでしょ?
レンが直せないなら、俺が我慢するしかないわけだし｣


｢っ…我慢、させたない…!!｣


｢え?｣


｢ショウに辛い思いさせたないねんっ｣


｢ふふ、そっか。じゃあまぁ…少しだけ気をつけてね?｣


｢おんっ｣



我慢させてもうて、別れたい、疲れた、だなんて言われたくないから。


俺が頑張れば、ショウは離れんでくれるんなら。


俺、頑張る。やから、俺から離れんでや…ショウ。


-＊-＊-
更新滞ってすみませんでした。次話は深紅さん両耳ピアスネタです

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