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「はぁ…ショウ」


「ん? ああ、なんだ、ジンか」


「あんまりいじめちゃダメだろ? レン、泣きそうだぞ」


「いじめてなんかないよ。俺よりキシくんを選んだのは…レンだから」


「レンが素直にショウのこと誘えないことくらい、知ってるだろ?」


「知ってるよ、でもそれとこれとは別。素直に誘えないからって、他の人誘っていいの? 恋人がいる目の前で誘っていいの?」


「…お前らなぁ…はぁ、キシくん、カイト。俺今からゲンキのところ行くんだけど、2人も行こ?」


「へ? ゲンさん? え、会いたい! おジィも行こ!」


「え、あ、あぁ、けどレンとショウは?」



ジンが何を思ったのか、俺とレン以外をゲンキの家に誘った。


キシくんが俺たちはどうするか尋ねてきたから、俺も行く、と答えようとしたら、後ろから抱きつかれた。



「…シ、ショウは…俺と、過ごすから…っ!」


「へ?」


「ん、ちゃんと素直になるんだぞ? レン」


「ん…」


「ってことで、俺ら先帰るわ」


「え!? い、いや、ちょっと待って!」



俺の止める声を聞かず、ジンたちは楽屋を出ていった。


…いやいやいや、気まずいんですけど!?


しばらく無言の状態が続いた。


俺たちも帰ろう、そうレンに声をかけて立ち上がろうとしたそのとき。



「ショウ……俺より、カイトの方がよくなったん…?」



と、大きな目に涙をいっぱい溜めたレンが、上目遣いでそう言った。


…レンよりカイトの方がいい…?


え、なわけなくない? ていうか、なんでそうなるの?



「っ…やって…ショウ、今日俺のこと、誘ってくれへんかったっ…!」


「…そんなの、レンがキシくん誘ったからじゃん」


「っ俺は! ショウと過ごしたいんよ!」


「…やっと言った」



ポカンとしてるレンを抱き抱えて、楽屋を出た。


いつも素直になれないレン。それは長い付き合いだから知ってるよ。


けどね、イベント毎のときくらい、素直になって欲しい。


そう願ってレンの形のいい唇に口付けた。









愛してるって、呟きながらね。



-*-*-
1作目は軽めに…次はうち執メイキングからの予定です

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ぽむぽむ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます! 狂愛系は好みが分かれるので好きだと言って貰えて良かったです! リクエスト、承りました。上手く書けるかわかりませんが、暫くお待ちください! (2020年1月23日 19時) (レス) id: 0cb6da16f9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 狂い愛の紫耀くん好きなので最新話とっても好きでした!ざっくりなリクエストで申し訳ないのですが紫耀くんに溺れて側にいたがる廉くんとそんな廉くんをもっと沼に落とすような紫耀くんのお話が読みたいです… (2020年1月14日 17時) (レス) id: 6e947bd419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽむぽむ | 作成日時:2019年12月26日 18時

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