偽りの中の真実｢FK｣｢shrn｣ (ページ2)

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｢ん、出来た｣

｢ありがと、ヒロ｣

｢いーえ、今日も頑張れよ?｣

｢当たり前、ヒロがセットしてくれたんだから｣

ガヤは同性の俺でも見惚れるような、綺麗な笑顔を浮かべた。

綺麗な花にも棘がある。なんて言うけど、ガヤには棘なんて1つもない。

優しくて、頭が良くて、運動も出来て、話し上手で、スタイルも良くて。俺には、勿体ないくらい良い奴。

…もう俺は、ガヤの隣には居られないのかな。ううん、隣じゃなくてもいい、ガヤの、視界の中にいられればそれで＿＿＿

｢ヒロ? どーしたの?｣

｢んぁ? ああ、なんでもねぇよ、気にすんな｣

｢そっか、無理しないでね｣

そう言ってガヤは立ち上がり、俺の頭を優しく撫でた。

っ…くそ照れるんだけど…!!

そっか、こいつ、ホストだからこういうの慣れてんのか…。

俺と付き合う前も、女の子途切れたことなかったし…経験豊富なんだろうな。

｢ヒロさーん! マネージャーが飲んでかないかって｣

｢え?｣

｢いつもキングを飼い慣らしてくれてるお礼に。だって｣

｢んや、俺そんなに金持ってないんだけど｣

｢大丈夫ですって、お店が専属美容師特典でお安くしてくれるって言ってましたよ?｣

｢ん〜…｣

｢ね? こんな機会滅多にないですし、飲んで行きましょうよ!｣

｢ん。…あ、ならさ、お願いがあんだけど｣

俺はそう言って、とある後輩を呼んでくれるように頼んだ。

どうせなら、そいつも一緒に飲みたいし。

そいつに電話をしてもらうと、そいつは二つ返事でOKして、30分後にEinfrierenに着くらしい。

元気にしてんのかなぁ…レン。