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あの、ツンデレなアベちゃんが…アベちゃんが、デレた!!!
唐突なデレに緩む頬を無理矢理引き締めて、アベちゃんを再度抱き締めた。
可愛い俺のアベちゃん。吸血鬼型Ω性のフェロモンは、吸血鬼型α性である俺にだけ効く。
何故かって? だって俺とアベちゃんは、番だもん。
高校生2年生になって新入生を体育館に誘導する、っていう役割を仰せつかった。
そのとき、俺の心臓を鷲掴みするような甘く蕩けるような匂いがした。
辺りを見回してみても、俺以外に動悸が早くなってる人はいない。
…あれ、誰も気づかないの? この、α性の本能を沸騰させるような匂いに。
誰も気づかない、だけど、俺にはわかるこの匂い。
ってことは…これが、運命の番ってやつ!?
その匂いのする人を探してみると、窓際の一番前の席の人から、その匂いがすることがわかった。
急いでそれぞれの席に置かれている座席表を見る。
窓際の一番前の席…あ、この人だ。
んっと…アベ、リョウヘイ。
ちょっと気になったから話してかけてみよ。
Sk「ねぇ、君!」
Ab「へ…は、はい」
Sk「俺の匂い、どう思う?」
Ab「先輩の…匂い…」
俺の言った言葉を復唱した彼は、その言葉の意味をすぐに理解して、そのツルツルで綺麗な頬を赤く染めた。
俺はその姿を見て、抱き締めてあげたい衝動に駆られ、欲望に抗うことなく抱き締めた。
彼が俺を拒むことはない。何故なら俺たちは__
運命なのだから
Sk「俺、2年C組のサクマダイスケ。よろしくね」
Ab「あ…俺、アベリョウヘイです…あの、先輩と俺って…」
Sk「間違いなく、運命の番だよ。アベくんもわかったでしょ? 自分の心臓が、鷲掴みされて強く揉まれているような、そんな感覚。感じたでしょ?」
Ab「は、い…」
Sk「俺がアベくんを他の性の人から守るからね」
俺がそう言うと、俺の運命の男の子は綺麗に笑った。
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作者名:ぽむジャニ | 作成日時:2019年11月7日 16時